5月22日、東京六大学春季リーグ第7週2日目が行われ、第2試合では明大が3対2で立大に逃げ切り勝ちを収めた。これで対戦成績は明大の1勝1分け。勝ち点を獲得した方が優勝となる今節で明大が王手をかけた。

今季5勝目をリーグ戦初完投で飾った村田

「勝ち点を取れば優勝」という明大と立大の対戦は、雨天中断を含めて4時間超えの激闘となった1回戦に続く大接戦となった。

「2回戦は1回戦の13回表から始まるという気持ちで行こう」と田中武宏監督から言われていた明大打線が初回、立大先発・島田直哉(4年・龍谷大平安)の立ち上がりをとらえた。
2死から宗山塁(2年・広陵)がライト前安打で出塁すると、続く4番の上田希由翔(3年・愛産大三河)がライトスタンドに飛び込む本塁打を放つ。「タイミングがピタリとハマり打った瞬間行ったと思いました」と振り返る会心の一撃で2点の先制に成功した。

 立大打線も2回に山田健太(4年・大阪桐蔭)のヒットからチャンスを作り、吉岡広貴(4年・広陵)のタイムリーで1点を返した。

 明大・先発の村田賢一(4年・春日部共栄)はこの1点こそ失ったものの「今日は変化球に助けられました」と低めを丁寧に突く投球で反撃を最小限にとどめた。
この投球に今季好調の宗山が応える形で6回、ライトスタンドに飛び込む本塁打を放って1点を追加した。

それでも簡単に終わらないのが優勝争いだ。

 村田は7回に山田のヒットと宗山と自身の失策で2死二、三塁の大ピンチを迎えた。ここで村田は「自分のミスだったので自分で締めようと思いました」と8番の佐藤元(4年・福岡大大濠)を空振り三振に抑えピンチを凌いだ。
この後、8回にも2死から走者を出したが山田をサードゴロに抑え、9回も三塁まで走者を進められたが代打の森村陽(4年・国学院久我山)をセンターフライに抑えて試合終了。8安打を浴びながらも無四球の完投勝利で今季5勝目を挙げ「試合を通して投げることができて嬉しいです」と喜びを噛み締めた。

 これで明大は6季ぶり41回目の優勝に王手。一方、立大もこのまま終わらせるつもりは毛頭なく、主将の山田は「もっといい顔して、みんなで戦おうと言いたいです」と前を向いた。

 明大が優勝を決めるのか。立大が逆王手をかけるのか。3回戦は5月23日13時から始まる。

大阪桐蔭高時代から数々の修羅場をくぐり抜けてきた山田。主将で4番とプレッシャーのかかる立場だが、「高校は周りの選手についていく立場でしたが、大学では主将も任されてみんなを引っ張っていく立場。明日もその気持ちで戦いたいです」と毅然と話した。

■明治大vs立教大2回戦
明大 200 001 000=3
立大 010 000 100=2
【明】◯村田-蓑尾
【立】●島田、宮、池田、沖-黒岩
本塁打:明大・上田(1回2ラン)宗山(6回ソロ)

◎明大・田中武宏監督
「村田は完投したことがまだありませんでしたし、ここで終わりの投手ではないので、投げ切って欲しいと思って完投させました。3番4番(宗山と上田)で打点をかなり稼いでくれているので、どれだけ回せるかですね」

◎立大・溝口智成監督
「全力でやった結果です。点差は監督の責任です。昨日の引き分けより明日に繋がる内容だったので、今日の負けを変に引きづらないようにしたいです」

今節より内野スタンドに戻された応援席も喜びに湧いた

文・写真=高木遊