10月12日、東京六大学野球秋季リーグの第4週3日目が行われ、早大と法大の対決は両チームとも無得点もまま、0対0の引き分けとなった。

雨中の投手戦となった一戦は、初回から9回までスコアボードに「0」が並んだ。

 プロ野球ドラフト会議が行われた翌日の一戦。細かい雨が降り続く神宮球場で、横浜DeNAから2位指名された早大・徳山壮磨(4年・大阪桐蔭)と、同じく横浜DeNAから4位指名された法大・三浦銀二(4年・福岡大大濠)の“未来の同僚対決”が実現した。

 リーグ戦通算35試合で9勝5敗、防御率2.21の徳山は今季3試合目の登板。一方、新型コロナウイルスの部内クラスターが発生した影響で開幕日が遅れた三浦は、リーグ戦通算46試合で10勝10敗、防御率2.73で、前回から中2日での今季2試合目の登板。ともに日本代表としてU-18W杯に出場して遠征中は同部屋だったという2人。徳山が「(三浦は)すごくいい投手。絶対負けたくないと思っていた」と語れば、三浦も「めちゃくちゃ意識しました。相手は2位指名ということもあって、負けたくないという気持ちでした」と火花を散らしあった。

早大の徳山は7回を2安打無失点。キレのあるボールで打者をねじ伏せた。

 まずは徳山。初回に先頭の西村友哉(1年・中京大中京)に2塁打を許したが、そこから2者連続三振と内野ゴロ。2回、3回を三者凡退の後、4回2死からヒットを許したが、盗塁失敗でチェンジ。5回、6回、7回も与えたのは四死球のみで、7回を114球、2安打8奪三振3四死球で無失点のままマウンドを降りた。

 対する三浦は、初回はわずか8球で終えると、5回まで打者15人のパーフェクトピッチングを披露。6回2死から徳山に詰まりながらもセンター前に落とされる初ヒットを許した後、7回、8回には先頭打者にヒットを許し、特に8回は2死ながら満塁のピンチを背負ったが、後続を抑えて得点を許さず。最終回は再びアクセルを踏み直し、145キロを計測しながら三者凡退。9回を107球、4安打7奪三振1四球で無失点の完投。「自分の方が長くマウンドにいたのでその部分は良かった。でも試合には勝っていないので、投げ勝ったとは言えない」と試合を振り返った。
結局、ドラフト指名右腕2人の気迫の前に両チーム無得点のまま9回終了。早大は今季5試合を終えて2勝1分2敗の勝点2.5、法大は今季3試合を終えて1分2敗の勝点0.5となった。

法大の三浦は、9回まで投げて4安打無失点。「自分の方が(徳山より)長くマウンドにいた」と胸を張ったが、白星は掴めなかった。

■早稲田大vs法政大1回戦
早大 000 000 000=0
法大 000 000 000=0
【法】三浦-村上
【早】徳山、原、加藤-岩本

◎早稲田大・小宮山悟監督
「(徳山は)まさかの(ドラフト)2位指名で心配していたんですが、気持ちの面で心配しましたが、しっかりと投げてくれた。ホッとしました。気持ちの入ったピッチングをしてくれた。なかなかチャンスらしいチャンスを作れず、打線が全く機能しませんでしたが、その中でも徳山が頑張ってくれて、辛うじて引き分けることができた」

◎早稲田大・徳山壮磨(4年・大阪桐蔭)
「ドラフトの翌日に登板することは分かっていたので、この日のためにしっかりと調整してきた。気持ちの切り替えはうまくできた。三浦とは高校から六大学と、2人で切磋琢磨しながら頑張ってきた。絶対に負けたくないと思っていた。春の悪い時から徐々によくなって来ているので、最後に納得の行く状態で終われるようにしたい。明日も自分が投げるつもりで準備したい」

◎法政大・加藤重雄監督
「(三浦は)ベストピッチング。気合が入っていた。9回に145キロを出せるほど、気合を入れて投げてくれた。攻撃の方でなんとか1点でも奪って勝たせてあげたかった」

◎法政大・三浦銀二(4年・福岡大大濠)
「前回の登板が情けないピッチングになってしまったので、今日は気合を入れて投げようと思っていた。(ドラフトで)指名されてもらって気も楽になった。(徳山は)めちゃくちゃ意識しました。相手は2位指名ということもあって、負けたくないという気持ちでした。自分の方が長くマウンドにいたのでその部分は良かった。でも試合には勝っていないので、投げ勝ったとは言えない。刺激しあえる関係だと思います」