2016年12月、カブスと1年契約を結んだ上原浩治。その裏には球団側からの熱烈なオファーがあった。


「とにかく勝ちたい、もう1度優勝を味わいたい」 再び頂点に立つために、強さだけではないカブスを選んだ理由を明かした。


Vol.4では、移籍決断の舞台裏に迫る。
 

メジャーリーガー上原の2017年の目標

生島>
最後はこの数字でございます。2017年ということでございますけども、まず今年のターゲットはなんですか?
 
上原>
目標は1年間メジャーのマウンドに立つっていうことですよね。この2年やっぱり怪我で1ヶ月2ヶ月離れていましたから、1年間きちんとあの輪の中にいるということが目標ですよね。
 
生島><
輪の中っていうのが、実感こもってらっしゃいますね。
 
上原>
やっぱり試合はみんなでやっていますから。個人スポーツじゃないので。
 
生島>
あの輪の中って特別なものがありますよね。
 
上原>
勝った喜び、負けた悔しさっていうのを皆で味わいたいですから。
 

 

上原がワールドチャンピオンのシカゴ・カブスと契約を結んだ訳

生島>
カブスから話が来た時は、どのように感じられましたか。
 
上原>
いやゴルフしていたんでね(笑)。何球団かの競い合いの中で、もう決めないといけない状況で、僕はずっとゴルフをしていたんで。もうずっと電話が鳴りっぱなしで。
 
生島>
他のプレイヤーも気が気じゃなかったんじゃないんですか。
 
上原>
バイブにしていたんですけど、あまりにも鳴りすぎたんで。しかも取らなかったんで大分怒られまして。他の3人に「ちょっと音出していいですか」ってお願いして。
 
生島>
じゃあ、ラウンド中にカブスに決められたんですか。
 
上原>
ほぼラウンド中でしたね(笑)。そこから決まって、すぐシカゴの方に3日後くらいに飛んだんですかね。
 
生島>
色々オファーがあった中で、カブスに決めた理由というのは?
 
上原>
僕も先が本当にないですから、勝ちたいと。もう一度優勝の喜びを味わいたいと思ったからです。
 
生島>
カブスはワールドシリーズのチャンピオンになり、相当強いですからね。 
 
上原>
なかなかこの2、30年連覇っていうチームがないですけども。でもカブスはチャンスがあると思うので。
 
生島>
球団幹部がビデオレターか何か送られたとか。
 
上原>
僕も人生で初めてですね、そういうのをもらったのは。
 
生島>
メールか何かで送られてくるんですか。
 
上原>
携帯に3分くらいのメッセージが入っていました。クラブハウスの説明とか、カブスはこういうチームだっていう説明があって、去年のワールドチャンピオンのシーンを流して。最後のマウンドに僕が立っているっていう説明をして、それをアナウンスしたようなものを入れて僕に送って来たんで。
 
生島>
粋な演出ですね。
 
上原>
それは、自分の心の中に結構刺さりましたね。
 

 
 

上原が2020年に向けて変えていきたいこと

上原>
どう書こうかな。言葉が難しいというかあっているかどうか分からないんですけど。
 
生島>
「空き地の利用」。なかなか面白いですね。
 
上原>
今本当に野球人口が少なくなっているっていうのは、すごい謳われてるじゃないですか。今公園でキャッチボールをしたらだめだ、そういう環境をとにかく変えないことには、野球人口が増えるとも思わないので。
 
生島>
上原さんは、子供の頃は空き地派ですか?
 
上原>
空き地派です。
 
生島>
空き地の野球っていいですよね。
 
上原>
よかったですね、もう皆それでやっていましたから。
 
生島>
もう野球するにしても、チームに入って週末だけとか、
 
上原>
そうですよね、やっぱり親子のキャッチボールっていうのもすごい大事だと思うんですよ。土曜日、日曜日に。それだけでも、親子でコミュニケーションが取れるじゃないですか。こういう空き地とかあれば、そこでは野球OKだよとか、サッカーOKだよとか、そういうスポーツができる環境を作って欲しいなと思うんですよね。