今やロシアで2位のテニス選手となったアンドレイ・ルブレフ(ロシア)はまだ23歳の若さだが、華々しい勝利を重ねてランキングは鰻登りだ。だがATP公式サイトによれば、以前彼はバンドの一員として歌っていた時期があったのだ。そのバンドの名前は「サマーアフタヌーン」。当時大人気だったイギリスのボーイ・バンド「ワン・ダイレクション」の曲をカバーしていた。【関連記事】ルブレフがATP500レベルで4大会連続優勝!フェデラー、マレーに続く記録を達成

ルブレフのバンドは幼なじみの4人で結成。スタートしたのは2015年で、ルブレフは17歳だった。今もYouTubeにチャンネルはあるものの、活動は休止している。最初に発表したミュージックビデオは、ワン・ダイレクションの人気曲「スティール・マイ・ガール」をカバーしたものだった。

そのYouTubeチャンネルの登録者数は200人もいないのだが、ビデオの再生回数は8万2千回。ビデオは全部で3本あり、すべて2015年に撮影されたものだ。

ルブレフはバンドとの経験やビデオ撮影について後日語っている。「僕たちで場所を選んで、ミュージックビデオを撮ってくれる人を見つけた。彼が僕らに指示を出した、どこを歩けとか走れとか、ただ立っていろとかね。初めの5分は緊張したけど、それだけだったよ」

「その後は、同じことの繰り返しばっかりで、だんだん適当になった。ビデオを見たらそれが分かるところもあるよ、僕がただボーッとして疲れた顔をしてるところが」

もうこのバンドは活動していないらしい。テニスのキャリアが進むにつれ、音楽に費やすエネルギーは減り、優先順位を聞かれたルブレフは一寸の迷いもなくテニスを選ぶと言った。

「僕らは楽しんでいただけなんだよ。今はテニスが僕の人生だ。子供の頃から音楽が大好きだった。ギターに挑戦したこともあるよ。でも今は100パーセント、テニスだ」とルブレフ。

しかし音楽のキャリアを完全に諦めたわけではない。何年か後には自分の曲をリリースしたいと思っている。だが、現在はテニスだけに集中して、トップ選手の一人となることを目指している。

「将来自分の音楽をリリースしたいという気持ちは本当だよ。でも、テニスが優先だ。その後に何が待っているかはまだ分からない。あのバンドも、もっと活動していくと思うけど、僕が参加するかどうかはまだ分からない。今は、テニスが一番重要なんだ」

「もしテニスで成功できたら、その後に他のこともやってみたいね」

(テニスデイリー編集部)

※写真は2020年「ATP500 ウィーン」でのルブレフ

(Photo by Thomas Kronsteiner/Getty Images)