元FCバルセロナの選手であるジェレミー・マテューは、『L'quipe』のインタビューで、契約した時のことを振り返…

元FCバルセロナの選手であるジェレミー・マテューは、『L'Équipe』のインタビューで、契約した時のことを振り返っている。キャプテンを務めていたバレンシアでの生活に満足していた彼は、「バルサには行きたくなかった」と断言し、バレンシアに残るために「スポーツディレクターに偽の契約書を見せた」とまで語った。しかし、バレンシアの構想から外れていることを知り、バルサと契約した。
「バルサが私にアプローチしてきた時(2014年)、私はバレンシアでキャプテンをしていて、そこでの生活を楽しんでいた。そして私は『バルセロナでベンチを温めにいくのか?』と自分に問いかけた。バルセロナが提示した契約を受け取った時、私は偽りの契約書を作成した。そこに、当時私が受け取っていた給料とバルサが提示した給料の間の額を記した。私はこの偽の契約書をバレンシアのスポーツディレクター(ルフェテ)に見せて、『この額を払ってくれるなら、私は残る』と言った。彼は『問題ないだろう』と答えた」
最終的には「一緒に会長(アマデオ・サルボ)に電話をかけたが、断られた」というように、彼の思ったようにはいかなかった。ルフェテは私を信じていなかった...。私はその紙を破り捨てて、『出ていくよ』と伝えた。彼らが私を構想に入れていないことを理解した」と語った。
バルサに入団すると、世界最高の選手たちとのプレーを楽しんだが、その中でも特に驚いた選手がいたという。
「もちろん、メッシと一緒にプレーする機会はあった。しかし、バレンシアで共にプレーした(ダビド)シルバや(フアン)マタ、もしくはチャビを挙げる。ピッチ上で軽々プレーする技術と、ピッチ外での素朴さに感銘を受けた。彼らはフットボールの教科書だ」
マテューにとってもっとも困難な対戦相手は、ジエゴ・コスタだった。
「クオリティーの高さだけではなく、相手を不安にさせる方法を熟知しているため、守るのが最も難しいストライカーの一人で、元アトレティコ・マドリーの“真のバッドボーイ”である彼は全てのトリックを知っていた。彼は相手を自分のプレーから引きずり出すために殴ってくる。足を踏んできて、謝る。そのあとすぐに再開する。彼のやり口だと分かっていても常にストレスを受け続けることで、対峙する選手は我慢できなくなり、警告を受けてしまうんだ」とマテューは説明した。