高校サッカー選手権注目選手 GK・DF編 12月31日に全国高校サッカー選手権が開幕。スポルティーバでは、育成年代のサッカーを長年取材してきているJ SPORTSの土屋雅史氏、フリーライターの森田将義氏、松尾祐希氏に、大会の注目選手…
高校サッカー選手権注目選手
GK・DF編
12月31日に全国高校サッカー選手権が開幕。スポルティーバでは、育成年代のサッカーを長年取材してきているJ SPORTSの土屋雅史氏、フリーライターの森田将義氏、松尾祐希氏に、大会の注目選手を挙げてもらった。大舞台で飛躍を遂げる選手は誰か。今回はGKとDFを紹介する。
＜DF＞
選手紹介
大会ナンバーワンDFの呼び声が高い、青森山田の藤原雄大
藤原優大
ふじわら・ゆうだい（DF／３年／青森山田・青森県／182cm、75kg）
黒田剛監督が歴代のDFと比較して賛辞を惜しまない、今大会ナンバーワンセンターバック。強さ、速さ、うまさが揃っていて、空中戦の強さは他の追随を許さない。浦和レッズ入団内定。
「藤原は別格。ほかの選手より頭一つ二つ、もっと抜けているかもしれない。競り合いで負けないし、気持ちも出せる」（森田氏）
「中学までは10番をつけてゲームメイカーをやっていたこともあり、両足でボールが蹴れるのも強み」（松尾氏）
市立船橋の石田侑資は、類まれなキャプテンシーが魅力
石田侑資
いしだ・ゆうすけ（DF／３年／市立船橋・千葉県／175cm、70kg）
高卒でのプロ入りを目指す、徳島ヴォルティスジュニアユース出身のセンターバック。気持ちが強く、歴代の主将と比較しても５本の指に入るキャプテンシーを持つ。
「メンタルの強さは今大会ナンバーワン。中学時代のチームメイトの京都橘・西野太陽と対戦できれば楽しみ」（松尾氏）
「体が張れて、最後の局面に必ずいる。気持ちは熱いし、勝っても負けても泣いている」（土屋氏）
堀越・井上太聖（写真中央）のエアバトルは見ものだ
井上太聖
いのうえ・たいせい（DF／３年／堀越・東京都／182cm、75kg）
注目のエアバトラー。ビルドアップも水準以上で、プロ入りを目指せる逸材だ。
「中学１年生の時は前から５番目で小柄だった。ただ、卒業時には後ろから数えたほうが早くなり、高校入学直後にセンターバックに転向。この先の伸びしろもある」（松尾氏）
「大会の主役になりうる逸材。目立つ選手でセンターバックのオーラがある」（土屋氏）
松村晟怜
まつむら・せれ（DF／２年／帝京長岡・新潟県／181cm、68kg）
昨季まではアタッカーを務めていた左利きのセンターバック。ケガで辞退したものの、12月にはＵ－17日本代表に選出された有望株だ。
「最近、大きい左利きの選手がいろいろ出てくるなかで、松村はちょっと別格。昨年までボランチやアタッカーをやっていた選手で、攻撃力がすごい。今年６月からサイズを買われてセンターバックになった。転向直後に見たけれども、カバーリングの感覚や守備センスにも優れていた」（森田氏）
「地元の長岡ジュニアユースで足元を鍛えられて、どんなポジションでもやれるなかでセンターバックにハマった感じがする。いろいろなプレーができるタイプで面白い」（土屋氏）
下川床勇斗
しもかわとこ・ゆうと（DF／３年／神村学園・鹿児島県／163cm、55kg）
サッカーセンスに溢れる超攻撃型の左サイドバック。左足の精度と足元の技術に長けており、気の利いたポジショニングでゲームメイクにも関われる。
「現代型のサイドバック。たとえば横浜Ｆ・マリノスのような戦術のチームでもやれるんじゃないかなと思う。小柄だけど、本当に気が利くプレーをするので魅力的」（土屋氏）
「下川床は10番の司令塔タイプだった選手で、足元の技術とかセンスがあるので面白い」（森田氏）
土屋雅史氏の注目選手
GK:長谷川翔（前橋商）／水村悠夢（前橋商）／熊倉匠（山梨学院）／中村青（京都橘）／郷田凪砂（京都橘）
DF: 藤原優大（青森山田）／坂本龍汰（矢板中央）／井上太聖（堀越）／石田侑資（市立船橋）／下川床勇斗（神村学園）
森田将義氏の注目選手
GK:田邉満記(丸岡)／山田和季(近江)／藤澤芭琉(徳島市立)／田中藍人(新田)／永田健人(創成館)
DF: 藤原優大(青森山田)／松村晟怜(帝京長岡)／大津平嗣(学法石川)／田中誠太郎(高川学園)／佐藤汰一(東海学園)
松尾祐希氏の注目選手
GK:熊倉匠（山梨学院）／細江彦太（市立船橋）／藤井陽登（矢板中央）／永田健人（創成館）／田中裕康（東福岡）
DF: 藤原優大（青森山田）／一瀬大寿（山梨学院）／井上太聖（堀越）／石田侑資（市立船橋）／坂本光（ルーテル学院）
