FCバルセロナにとって厳しい冬の移籍市場再開まであと1ヶ月を切った。DFラインの補強、監督ロナルド・クーマンのお気に入りであるメンフィス・デパイの獲得などすべきことはあるが、経済状況は重くのしかかっている。 アンス・ファティが負傷で4ヶ月間…

FCバルセロナにとって厳しい冬の移籍市場再開まであと1ヶ月を切った。DFラインの補強、監督ロナルド・クーマンのお気に入りであるメンフィス・デパイの獲得などすべきことはあるが、経済状況は重くのしかかっている。
アンス・ファティが負傷で4ヶ月間離脱するため、オリンピック・リヨンの“9番”獲得に本腰を入れるかはまだ分からないが、今のところはマルティン・ブライトバイテを起用している。
■DFに怪我人を抱える
大きく異なるのは、センターバック事情だ。ジェラール・ピケが右膝を負傷し約3か月離脱する。手術を行えば、さらに期間は長くなる。さらに、前節は軽傷だったもののクレマン・ラングレが負傷している。
クーマンはすでに夏の移籍市場でCB獲得を望んでいたが、冬でも同じだ。エリック・ガルシア獲得を狙うバルサだが、マンチェスター・シティの高い要求は契約を不可能にする可能性もある。ガルシアは夏からバルサへの復帰を希望しており、来年6月30日に期限切れとなる契約を更新しないという。
■バルサのCBの選択肢
クラブの哲学の下で育ったバルサBの中心的存在であるオスカル・ミンゲサは、ピケのいない2試合に出場している。若きCBはディナモ・キエフ戦とオサスナ戦で高いレベルを披露。クーマンは重要な後半戦に向けて幅広くカバーしたいと考えており、低コストでベテランDFをレンタルで獲得するオプションをいくつか検討している。
リストに名前が挙がっているのはドイツのシュコドラン・ムスタフィ。28歳のCBは筋肉系のトラブルで離脱していたが復帰。現在のプレミアリーグではミケル・アルテタの率いるアーセナルで2試合しか出場していない。同選手は2シーズンプレーしたバレンシアから2016年にガナーズへ加入している。
もう一人はアントニオ・リュディガーだが、すでにバルサからオファーを受けているという。フランク・ランパード率いるチェルシーで27歳のCBはリーグ戦で1試合しかプレーしていない。同選手は2017年にASローマからブルースに加入している。
捨ててはならないもう一つの選択肢は、10月にバルサからベンフィカにレンタル移籍したジャン=クレール・トディボだ。20歳のフランス人選手はまだリスボンのクラブでデビューしていない。クーマンが彼を信用していなかったとはいえ、可能性はあるようだ。
■会長選挙の影響
移籍市場は、1月24日(日)にバルサで行われる会長選挙の数日後の2月1日に閉幕する。そのため、可能な限りの進展を図り、選択肢を絞り、次期会長に提供できるように努めている。
暫定会長であるカルレス・トゥスケツは、補強ついての最終的な決定を下したくないと考えている。 しかし、もう一つの可能性も排除されていない。それは、1月15日にすでに公式に宣言されている候補者たちと話し合い、合意が得られた場合に実行することで、クーマン監督のために時間を早められるということだ。
いずれにせよ、現状のバルサの補強ポイントはセンターフォワードとセンターバックとなっている。