FCバルセロナ対レアル・マドリーのエル・クラシコでクレマン・ラングレがセルヒオ・ラモスに与えたPKについて物議が巻き起こっている。そして、監督ロナルド・クーマンのVARに対する発言について大会組織委員会が動き出すかもしれない。これはREFE…

FCバルセロナ対レアル・マドリーのエル・クラシコでクレマン・ラングレがセルヒオ・ラモスに与えたPKについて物議が巻き起こっている。そして、監督ロナルド・クーマンのVARに対する発言について大会組織委員会が動き出すかもしれない。これはREFEがどのように判断するかによってその動向が左右されるだろう。
オランダ人監督は、「VARがどのようにスペインで運用されているのか説明して欲しい。試合の結果に大きな影響を与えたVARが理解できない。バルサに不利な判定の時にだけVARが運用されている。エリア内では、あのような掴み合いの攻防はいつも繰り広げられている。5試合を戦って、一度もバルサに有利な判定がされたことがない。セビージャ戦のメッシのペナルティ、ヘタフェ戦のレッドカード級のファウルもそうだ。このような負け方は納得できない」と、試合後にVARを批判する意見を述べている。
これらの発言が処分の対象になるのかどうか、その動向を見守る必要がある。もし問題となれば、ベティスの監督マヌエル・ペレグリーニ、同選手のジョエル・ロブレスとクリスティアン・テージョのケースに加えられることになる。
テージョは、先週のベティス対レアル・ソシエダの一件で問題となっており、残りの二人は、ベティス対レアル・マドリー戦でのプレスカンファレンスにおいて苦言を呈していた。チリ人監督は「マドリー、VAR、退場など全てと戦うのは非常に難しい」と発言し。GKロブレスは「レフェリーは間違っている。長くプレーしているがいつも同じだ。レフェリーがマドリーの味方をしているとは思いたくないが、いつもそうだ」と発言していた。
加えて、4つ目のケースとして、カディスの監督アルバロ・セルベラがいる。これは、カディス対グラナダ戦において、カディスのPKを主張したがレフェリーのアルベロア・ロハスが笛を吹かなかったことに対して起こった一件である。試合が終わった直後のプレスカンファレンスにおいて同監督は、「PKが与えられるべきファウルを3人だけが見ていなかった。皆が目撃しており、愚問だ。笛を吹かなかった理由がわからない」と口にしていた。
クーマンは審議中である4つ目のケースに加わる恐れがある。今シーズンからレフェリーに対するプレスカンファレンスやSNSでの批判に関しては、規則第100条に基づき、「関係者によるレフェリー団やREFEに対する攻撃的、批判的、侮辱的発言や誹謗中傷には処分が下されることになる」と定められている。
クーマンの発言が処分されることになれば、最小でも4試合のベンチ入り停止処分が下されることになる。これを避けるためには、クーマンの発言が侮辱的または攻撃的な発言ではないと承認される必要がある。さらに大会組織委員会が反スポーツ的行為として処分する可能性もあり、その場合は、最大4試合のベンチ入り停止処分もしくは602ユーロの罰金となる。
一方で、バルサの役員チャビ・ビラジョアナの「何てスキャンダラスだ。マヌエラはクソだ」というツイートは、間違いなく批判として扱われるだろう。規則第100条は、役員も対象となっており、役員やクラブの場合は、601~3.005,06ユーロ(約7万5,000~37万円)の罰金となる。