FCバルセロナは、チャンピオンズリーグ予選ラウンドでセルティックとディナモ・ザブレブなどを倒し、勢いに乗るフェレンツヴァーロシュと対戦した。 なお、監督ロナルド・クーマンにとっては、バルサを率いて初めてのヨーロッパの舞台となった。バルサは、…

FCバルセロナは、チャンピオンズリーグ予選ラウンドでセルティックとディナモ・ザブレブなどを倒し、勢いに乗るフェレンツヴァーロシュと対戦した。
なお、監督ロナルド・クーマンにとっては、バルサを率いて初めてのヨーロッパの舞台となった。バルサは、オフサイドで無効とされたケニア人ストライカーのトクマック・グエンのゴールとイサエルのクロスバーに直撃したシュートなど、相手に決定的な場面を作らせてしまったものの、その後はバルサも攻勢に出ている。
レオ・メッシが試合の主役となり、より試合を見応えのあるものにしている。1ゴール目を自身がドリブル突破を試みて獲得したPKから決めると、前半終了間際にはアンス・ファティがフレンキー・デ・ヨングのお膳立てを受けて2ゴール目を決めている。
その後、フィリペ・コウチーニョがファティのヒールパスから3ゴール目となるダメ押しゴールを決めてバルサの勝利を決定的なものにしている。ただ、ジェラール・ピケの退場により試合の流れが大きく変わってもおかしくなかったが、監督クーマンのチームは、さらに2ゴールを追加し、納得のいく形で試合を終えている。
【FCバルセロナの選手達の評価】
■GK
ネト(6点)
『存在感なし』
ほとんど存在感を示す場面はなかったと言える。フェレンツヴァーロシュにPKからゴールを許したものの、それ以外の場面でプレーに関わることはほとんどなかった。適当なパフォーマンスレベルを保っている。
■DF
セルジーニョ・デスト(6点)
『軽視』
前半、相手に苦しめられ、カバーリングも非常に遅れていた。右サイドに移動してからは、満足のいくパフォーマンスを披露している。チームメイトとの連携という部分ではまだまだ改善が必要である。
ジェラール・ピケ(5点)
『退場』
非常に低調なパフォーマンスであり、結果的に退場となっている。前半、相手FWグエンに複数回抜かれるなど苦しめられている。退場となったプレーでは甘さが見られ、次節の敵地トリノでのユヴェントス戦を欠場。監督クーマンに大きな悩みの種を与えてしまっている。
クレマン・ラングレ(6点)
『落ち着かない』
低調な前半というわけではないが、ピケの動きをうまく理解できない場面が複数回あったように感じられる。しかし、徐々に調子を上げて、いつものパフォーマンスレベルを披露している。
セルジ・ロベルト(7点)
『攻撃参加』
開始20分で優れたパフォーマンスを披露し、スペースを作り出したり、フランシスコ・トリンカオを助け、右サイドのバルサの攻撃に貢献している。ただ、その後、コンディションに違和感を覚え、監督クーマンは大事をとって交代している。
■MF
ミラレム・ピャニッチ(6点)
『控えめ』
デビュー戦としては、適当なパフォーマンスレベルだったと言える。試合の流れをコントロールしていた。しかし、輝きを放つようなプレーは見せられていない。確固たる地位を築き、フィジカルコンディションを改善し、監督クーマンの信頼を掴み取る必要がある。
フレンキー・デ・ヨング(8点)
『ビジョン』
優れたパフォーマンスを披露し、アンス・ファティへの華麗なアシストをマークしており、直近の数試合で見せていた低調さを吹き飛ばしている。ダイナミックなプレーとチームメイトへの的確なサポートを披露している。
フィリペ・コウチーニョ(7点)
『進化』
進化したパフォーマンスレベルを保っている。取り組む姿勢という点でもポジティブであり、成長を続けている。チームにおいて重要な選手の1人となっている。
アンス・ファティ(8点)
『魅了』
特別な能力を持っていることを再び示している。直感的な動きで輝きを放ち、試合に多く関わることがなくとも、決定的な仕事をやってのけており、一時代を築くということを確信的なものにしている。
フランシスコ・トリンカオ(7点)
『改善』
序盤は、そのプレーに一貫性が見られなかったが、時間の経過とともに徐々に調子を取り戻し、交代する際には、非常にいい印象でピッチをあとにできている。質の高い出場時間だったと言える。
■FW
レオ・メッシ(9点)
『主役』
全てがメッシの周りで起こっている。チャンスを作り出し、輝きを放っている。メッシが活躍を見せているときは、バルサもチームとして一つにまとまっている、満足のいくパフォーマンスを披露できている。華麗なドリブル突破からPKを獲得し、ゴールを決めたのに加え、アシストもしている。
■途中出場
ペドロ・ゴンザレス(8点)
『才能豊か』
17歳にしてチャンピオンズリーグデビューを飾り、ゴールも決めている。また、体の使い方などプレーもより洗練されてきている。今後もさらにバルサのユニフォームを着てゴールを決めてくれるだろう。
ウスマン・デンベレ(8点)
『特別』
特別な選手である。彼について何を語ればいいのか?とてつもない才能を持っているが、問題は、その才能をコンスタントに発揮できないという点である。非常に優れたプレーを見せ、ペドリのゴールをお膳立てし、自らも今シーズン初ゴールを決めている。
ロナルド・アラウホ(6点)
『火消し役』
退場となったピケの穴を埋めている。トリノでのユヴェントス戦では先発出場となり、重責を担うことになるだろう。ただ、これまでのパフォーマンスを考えるとその能力に疑いの余地はない。
セルヒオ・ブスケツ(6点)
『インテリジェント』
戦術レベルで優れたパフォーマンスを披露し、ずる賢さと共にプレーしている。
ジュニオール・フィルポ(6点)
『デビュー』
監督クーマンは、今回出場するまで同選手を起用していなかったが、ジョルディ・アルバを怪我で欠き、セルジ・ロベルトがコンディションに違和感を感じたためデビューを飾っている。ただ、出場時間内でインパクトを残せていない。