ラ・リーガ第3節、バルセロナvsビジャレアルが27日にカンプ・ノウで行われ、ホームのバルセロナが4-0で快勝した。なお、ビジャレアルMF久保建英は74分からプレーした。 監督交代にエースの去就問題、多くの主力の放出など、混迷を極めている昨…

ラ・リーガ第3節、バルセロナvsビジャレアルが27日にカンプ・ノウで行われ、ホームのバルセロナが4-0で快勝した。なお、ビジャレアルMF久保建英は74分からプレーした。

監督交代にエースの去就問題、多くの主力の放出など、混迷を極めている昨季2位のバルセロナは、ビジャレアルとのホームゲームで新シーズンをスタートする。

今夏、クラブOBのクーマンを新指揮官に据え、スアレスやラキティッチなど昨季までチームを支えた主力を揃って放出する大幅な刷新に踏み切ったバルセロナ。絶対的エースの去就問題の余波が続くなど、混迷を極める昨季2位チームは、そのメッシがグリーズマン、コウチーニョ、アンス・ファティと共に初陣のピッチに立った。

一方、前節エイバルを2-1で下してエメリ新体制初白星を挙げたビジャレアル。そのエイバル戦ではジェラール・モレノ、アルカセルの2トップがきっちり結果を出すなど、徐々にパフォーマンスを上げている印象だ。その中、開幕2戦連続で途中出場が続いている久保は、古巣対戦での今季初先発に期待が集まるも、引き続きベンチスタートとなった。

立ち上がりはやや行ったり来たりの展開となるも、トップ下に入ったコウチーニョとメッシを起点に徐々に流れを掴んだバルセロナは、今週にトップチーム登録となった17歳の新星が魅せる。

15分、左サイド深くに抜け出したジョルディ・アルバからのマイナスの折り返しに反応したアンス・ファティがボックス左から見事な右足のシュートをゴール左上隅に突き刺し、今季のオープニングゴールを決めた。

さらに、19分には自陣からのロングカウンターから中央で長い距離を持ち上がったコウチーニョからボックス左に走り込むアンス・ファティに絶妙なラストパスが通ると、背番号22は冷静にGKとの一対一を制し、ドブレーテを記録。

これで完全に乗ったホームチームは、攻守両面で相手を圧倒。35分にはボックス左に抜け出したアンス・ファティがDFガスパールに倒されてPKを獲得。これをキッカーのメッシが難なく決める。その後、前半終了間際にはブスケッツの意表を突くゴール前への飛び出しがDFパウ・トーレスのオウンゴールを誘い、前半だけで4点を挙げるワンサイドゲームを展開した。

前半ほぼ何もできなかったアウェイチームは、アルカセル、コクランに代えて後半頭からトリゲロス、イボーラを投入。だが、前半同様にバルセロナの素早い攻守の切り替えに手を焼き、なかなか決定機まで持ち込むことができない。

一方、危なげなく時計を進めるバルセロナは70分に殊勲のコウチーニョ、アンス・ファティに代えてデンベレとプリメーラデビューのペドリを、さらに78分にはグリーズマンとブスケッツに代えてピャニッチ、トリンコンと惜しげもなく新戦力をピッチへ送りだす。

対してビジャレアルは74分に古巣対戦の久保をピッチに送り込むと、右ウイングに入った久保は、投入直後に際どいクロスでチャンスに絡む。さらに、試合終了間際の89分にはボックス右からのカットインで左足のシュートを枠に飛ばすが、これはGKネトのセーブに阻まれた。

結局、試合はこのままタイムアップを迎え、アンス・ファティ、コウチーニョ、ジョルディ・アルバらが大きな違いを生んだ新生バルセロナが初陣を快勝で飾った。一方、なすすべなく敗れたビジャレアルは今季3戦目にして初黒星を喫することになった。