東京六大学野球秋季リーグ第1週の2回戦が9月20日に行われ、第2試合では法大が10対1で東大に大勝。今カード2勝0敗で勝点を1ポイントとした。法大の先発・高田孝は150キロ台のストレートを軸に力強いピッチングを続ける 8月に行われた春季リ…

 東京六大学野球秋季リーグ第1週の2回戦が9月20日に行われ、第2試合では法大が10対1で東大に大勝。今カード2勝0敗で勝点を1ポイントとした。

法大の先発・高田孝は150キロ台のストレートを軸に力強いピッチングを続ける

 8月に行われた春季リーグを制しながら、前日の開幕戦は4対2の辛勝だった法大。この日は初回から打線が爆発。リーグ戦初先発で1番打者に起用した岡田悠希(3年・龍谷大平安)の初ヒットからチャンスを作り、4番・村田雄大(4年・横浜)、6番・佐藤勇基(4年・中京大中京)の2本のタイムリーで2点を先制。続く2回に3番・中村迅(4年・常総学院)のタイムリーで1点を加えると、3回には再び1番・岡田が、今度はライトスタンドへ初本塁打となる3ラン。「いい感じで捉えられて、いい角度で上がってくれた」と岡田。序盤3回までに9安打で7得点。さらに4回表にも3連打で1点を加えて大量リードを奪った。
 その間、法大のマウンド上では今秋のドラフト候補右腕・高田孝一(4年・平塚学園)が、150キロ台のストレートを軸に3回まで1安打無失点に抑える快調なピッチングを展開。4回に1点を失ったが、5回以降は危なげなく試合を作り、7回を投げて6安打1失点。計10奪三振の好投に「僕にとっての今季初登板ということで、緊張はしたんですけど、試合を作れたので良かったと思います」と高田。打線は7回に続いて9回にも1点を加え、最終的に計14安打で10得点。投打に力の差を見せる形で開幕2連勝を飾った。

最終的に計14安打で10得点を奪った法大打線。序盤の猛攻は見事だった

敗れた東大は、先発の西山慧(2年・土浦一)が2回6安打3失点で降板すると、2番手の平山皓太(4年・栄光学園)も2回6安打4失点と炎上。4回裏に2死3塁から6番・安田拓光(3年・三鷹中等教育)のタイムリーで1点を返したが力及ばず。これで1分けを挟んでリーグ戦49連敗となった。

■法政大vs東京大
法大 214 100 101=10
東大 000 100 000=1
【法】○高田孝、尾﨑、三浦-大柿、渡邉
【東】●西山、平山、小宗、横山、奥野-大音
本塁打:法政大・岡田悠《3回・3ラン》

◎法政大・青木久典監督
「まず勝てたことが良かった。昨日がああいう展開での接戦だったので、今日はいい緊張感の中でゲームに臨めた。高田は何も言うことはありません。よく試合を作ってくれたと思います。(初スタメンで2安打3打点の岡田は)上出来。出来過ぎです。1番打者への抜擢にしっかりと応えてくれた。次からも一戦一戦、トーナメントのつもりで、勝ちにこだわってやっていきたい」

◎法政大・高田孝一(4年・平塚学園)
「僕にとっての今季初登板ということで、緊張はしたんですけど、試合を作れたので良かったと思います。個人的には東大戦にはいいイメージがなかった。そのイメージと戦いながら自分のピッチングをすることを心がけた。ストレートでファウルや空振りをある程度取れていたので、そこがすごい良かったと思います」

◎東京大・井出峻監督
「先発投手は2人用意している。1人がやられても、もう1人にカバーしてもらいたい。2人ともやられるとこういう試合になる。(3番手以降の)あとのピッチャーは良かった。攻撃の方が今の形を続けていければと思う。(次戦に向けて)投手がクオリティスタートをすること。6回まで自責点3までに抑えてもらいたい」