9月16日(現地時間15日、日付は以下同)。トロント・ラプターズがニック・ナースHC(ヘッドコーチ)と複数年におよぶ延長契約…

 9月16日(現地時間15日、日付は以下同)。トロント・ラプターズがニック・ナースHC(ヘッドコーチ)と複数年におよぶ延長契約を結んだことを発表した。

 ナースHCは2013-14から17-18までの5シーズンでアシスタントコーチ(AC)を務め、昨季ヘッドコーチへと昇格。昨季フランチャイズ史上初のNBAチャンピオンへと導き、今季は53勝19敗を残し、チーム史上最高勝率となる73.6パーセントをマーク。

 ディフェンディングチャンピオンとして迎えた今年のプレーオフではカンファレンス・セミファイナル最終戦の末にボストン・セルティックスに敗れたものの、ここまで見事な実績を築いていると言っていい。

 特に今季は、ファイナルMVPのカワイ・レナード(現ロサンゼルス・クリッパーズ)、スターターの一角を務めたダニー・グリーン(現ロサンゼルス・レイカーズ)が退団し、パスカル・シアカムやカイル・ラウリー、フレッド・バンブリートといった主力をケガで欠く中、チームをイースタン・カンファレンス2位の好成績へと導いた。

「トロントはこの7年間というもの、私のホームになっています。これから先もホームになることをうれしく思います。私はこの組織が成長を遂げて、頂点まで到達したことを見てきました。さらなるチャンピオンシップを勝ち取る手助けをするべく、新たなチャレンジを楽しみにしています」。

 リリースの中でそう語ったナースHCの下、ラプターズは劣勢でも決して諦めない粘り強さを発揮し、プレーオフも最後まで戦い抜いた。今季の最優秀コーチ賞にも輝いた指揮官は、来季以降もラプターズを覇権争いができるチームへと作り上げていくことだろう。