“世界一暑い”場所でゴルフ「オーブンに手を入れたみたい」「体重が2.2kg落ちた」 日本列島で猛暑が続く中、米カリフォルニア州のデスバレーでは、気温50度を超える日が続いている。“世界一暑い”場所として知られる同地。米スポーツ専門局「ESP…

“世界一暑い”場所でゴルフ「オーブンに手を入れたみたい」「体重が2.2kg落ちた」

 日本列島で猛暑が続く中、米カリフォルニア州のデスバレーでは、気温50度を超える日が続いている。“世界一暑い”場所として知られる同地。米スポーツ専門局「ESPN」は、記録的熱波の中でゴルフをした様子をレポートし「腕毛が焼ける」などと報じている。

 暑すぎるゴルフだったようだ。デスバレーでは、1913年に56.7度の世界最高気温を記録。今月16日には非公認ながら観測史上世界3位の54.4度をマークした。そんな記録的熱波の中、ゴルフをした強者がいた。ESPNは「ゴルファーたちはデスバレーにて、50℃近くの中でプレー」と見出しを打ってレポートしている。

 記事によると、電力供給が間に合わなくなるほどの歴史的熱波だというが「燃えるような気温も、デスバレーにあるファーニス・クリークGCでプレーするゴルファーを止めるには至っていない」と説明。会場のゼネラルマネージャーを務めるジョン・ククレジャ氏は「我々は稀に見るほどの問い合わせとゴルファーからの需要を受けています」と語ったという。

 気温は華氏120度(48度)を超える中、1日平均6、7組がラウンド。さらに今回はダム・マーカスという人物が同コースを回った様子をレポートしている。マーカス氏は18日、あえて午前10時半にスタート。記事では「その時すでに華氏112度(44℃)。そうすることで最も暑い時間帯にプレーできるようにした」と記している。

 危険極まりない環境の中、同氏は水筒30本を持参。ラウンドの様子を撮影したスタッフとともに全て飲み干し、約4時間で18ホールを回ったという。記事では、殺人的猛暑でプレーした同氏の様子をこうつづっている。

後半は息切れ「心拍数が継続的に速くなる」

「マーカム氏の体調を管理していた人物は、心拍数が家でステーショナリーバイクに乗っている時と同じくらい、継続的に速くなっていることを彼に伝えたそうだ。華氏130度(54℃)に迫ろうとする中、バックナインでは息切れを起こし、ゴルフカートからティーショットを打つ場所までの短い距離を歩くのに、毎回回復するまで1分ほど待たなければいけなかったという」

 ヘトヘトになったというマーカム氏は「回復するのにほぼ丸一日かかった。5ポンド(約2.2キロ)ほど体重が落ちたね」とコメント。さらに記事ではこう付け加えている。

「オーブンに手を入れてクッキーのシートを取り出す時のごとく、腕毛がシューシュー焼けているかのように感じるとマーカム氏は述べた。華氏130度(54度)近くでコースを回ると、体は常にそう感じるのだ」

 危険な暑さにククレジャ氏は、水分補給の重要性や、めまいと吐き気に注意を払う必要性があると強調しているという。よい子はまねをしてはいけない暑さだったようだ。(THE ANSWER編集部)