苦渋の決断で2か月以上の国内ツアー欠場「自分の思いに嘘をつきたくない」 女子ゴルフの渋野日向子(サントリー)が6日、オンラインで会見し、20日開幕の海外メジャー・AIG全英女子オープン(ロイヤルトルーンGC)に向けて意気込みを語った。13日…
苦渋の決断で2か月以上の国内ツアー欠場「自分の思いに嘘をつきたくない」
女子ゴルフの渋野日向子(サントリー)が6日、オンラインで会見し、20日開幕の海外メジャー・AIG全英女子オープン(ロイヤルトルーンGC)に向けて意気込みを語った。13日からはスコットランド女子オープンに出場。7日に出国する予定で、コロナ禍の世界に明るいニュースを届けることを誓った。
日本人初の海外メジャー連覇へ、強い決意を示した。「楽しみな気持ちもあるけど、コロナの状況がかなり不安なところでもあります」と吐露。6月末の国内ツアー開幕戦「アース・モンダミンカップ」では予選落ち。全英特有の風の強いリンクスコース対策やアプローチの上達に励んでいた。
昨年大会は自身初の海外ツアーでいきなり優勝。しかも日本人42年ぶりのメジャー制覇だった。優勝争いの重圧の中でも笑顔を浮かべ、カメラ目線で駄菓子を頬張る姿に海外メディアから「スマイリング・シンデレラ」と称された。一躍時の人となり、人生を一変させた大会だ。
「2連覇できるのは私だけ。それよりも大事なことがある。こういうコロナの状況で大変な人も多い。イギリスから世界に勇気だったり、笑顔を届けられるプレーができたらと思います。去年の自分が本当の自分。あれが自分らしさだったと思う。それは今まで通りやっていけたら。その中で技術も去年以上に必要になる。(2連覇?)そこが目標です」
大会後は英国から帰国せず、米国に移動して9月のANAインスピレーション(米カリフォルニア州)、推薦出場のできる米ツアー、10月2週目の全米女子プロ選手権(米ペンシルベニア州)と続くメジャー転戦プランを明かした。その間の国内ツアーは、地元・岡山開催の日本女子プロ選手権や日本女子オープン、昨年優勝したツアーも欠場することになる。
「イギリスからすぐにアメリカに飛んでメジャー大会に向けて準備したい。(国内メジャーより海外?)そうです。決めました。かなり考えたけど、本当に悩んで、悩んだ中で地元で頑張りたいという思いもかなりあったけど、今の自分はアメリカで戦いたいという思いがあって、自分の思いに嘘をつきたくない。考えに考えてアメリカで頑張ると決めました」
苦渋の決断を下した渋野。昨年後半から掲げる「5大メジャー制覇」という壮大な夢に向かって何が大切かを判断した。「今年の目標は2021年に米ツアーに出られるように挑戦すること。日本で戦おうが、世界で戦おうが自分自身は変わらない。そういう部分を応援してもらえたら。それは岡山県民だけでなく、日本の方にそう思っている。それでも今のプレーをテレビの前の皆さんに見せられるようにしたい」と心境を明かした。(THE ANSWER編集部)