今年でプロ4年目の22歳。毎年、周囲が驚くほどの成長ぶりを見せつける二刀流は、今年も圧倒的なパフォーマンスで日本球界を大いに沸かせてくれた。
 投手としては、2年連続で開幕のマウンドを任された。5戦連続で勝ち星に恵まれない、まさかのスタートとなるも、5月1日のロッテ戦で白星をマーク。以降、本来の姿を取り戻し、5月22日の楽天戦で2勝目を挙げてからは負けなしの9連勝。途中、指のマメをつぶすなどのアクシデントで投げられない時期もあったが、間違いなく、日本一に輝いたチームの柱であり続けた。いまとなってはただの“通過点”だが、6月5日の巨人戦でNPB史上最速記録を更新する163km/hをマークすれば、9月13日のオリックス戦ではさらにそれを更新する164km/hを記録。さらに10月16日、日本シリーズ進出を決めたクライマックスシリーズ第5戦で、まさかのDHからのリリーフ登板し、165km/hをマークした場面は、今季のハイライトだった。
 そして今季は、打者としての才能を一気に開花させた。指名打者として週に3度の出場ペースを続ける中、シーズン序盤から打率3割をゆうに超えるハイアベレージで、一時は“隠れ首位打者”の可能性が話題となるほど。最終的に自己最多となる計22本塁打を放つなど、申し分のない成績を残し、史上初となる投手として、さらには指名打者としてベストナインをダブル受賞。そして、この度MVPにも選ばれた。2016年シーズンは、まさに“大谷翔平の年”。そう言っても、決して過言ではないだろう。