14日の試合が延期も…直後の抗体検査では陽性と診断されず ボクシングのWBO世界スーパーフェザー級王者ジャメル・ヘリング(米国)は、14日(日本時間15日)にジョナサン・オケンド(プエルトリコ)との同級タイトルマッチが予定されていたが、へリ…

14日の試合が延期も…直後の抗体検査では陽性と診断されず

 ボクシングのWBO世界スーパーフェザー級王者ジャメル・ヘリング(米国)は、14日(日本時間15日)にジョナサン・オケンド(プエルトリコ)との同級タイトルマッチが予定されていたが、へリングに新型コロナウイルスの陽性反応が出たため、2度目の防衛戦が直前に延期となった。今月2日(同3日)に予定されていた防衛戦に続く2度目の延期となったが、直後の抗体検査で偽陽性だった可能性が浮上したという。米メディア「ボクシングシーン.com」が報じている。

 昨年5月に伊藤雅雪(横浜光)に判定勝ちし、タイトルを奪ったへリング。今月2日にオケンドを相手にした防衛戦が予定されていたが、6月22日にへリングに新型コロナウイルスの陽性反応が出たため、試合は延期に。3日の再検査で陰性だったため、仕切り直しの一戦が14日に行われる予定だった。

 しかし前日計量前、へリングにまたも新型コロナ陽性反応が出たため、防衛戦は再延期となった。その後について、同メディアは「5週間に2度も、ファイターはESPNでテレビ中継されたメーンイベントから外された。COVID-19の偽陽性が理由だった。ジャメル・ヘリングは最新の犠牲者となった」と伝えている。

 記事によると、12日に行った検査の結果、陽性と判断されたヘリングだが、その後に受けた抗体検査では陽性と診断されず。偽陽性だった可能性が一気に浮上したようだ。米ラスベガスのMGMグランドにて無観客で行われる予定だった一戦だが、ネバダ州アスレチックコミッションがすでに延期を決定済み。へリングには辛い現実となった。

 同メディアによると、へリングは「これには勝てないよ」と落胆し、「この検査結果は完全に驚きだ。オレは明日の夜の防衛戦に完璧な準備をしていたんだ。陣営とトップランクが再戦をすぐに決めてくれることを祈っている」と語っていたという。一方、2度もドタキャンを食らった形のオケンドも「仕方ない」と諦めモードだったという。(THE ANSWER編集部)