WBO世界バンタム級2位マロニーが熱望「世界王者の夢を100%実現できる」 WBO世界バンタム級2位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)が、同級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)との世界戦を熱望している。カシメロはWBAスーパー&I…

WBO世界バンタム級2位マロニーが熱望「世界王者の夢を100%実現できる」

 WBO世界バンタム級2位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)が、同級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)との世界戦を熱望している。カシメロはWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)との3団体統一戦が延期状態にあり、米メディアは「カシメロに相手がいないことに注目している」と報じている。

 猛者の多いバンタム級で、29歳が王座奪取に名乗りを上げた。米専門メディア「ボクシングシーン.com」は「『俺は本当にカシメロと戦いたいんだ』とジェイソン・マロニーは話した」と記事を掲載。6月25日に米ラスベガスで行われた同級ノンタイトル10回戦で、レオナルド・バエズ(メキシコ)に7回終了TKO勝ちしたマロニーについて、こうつづっている。

「母国・オーストラリアで14日間の自主隔離中のジェイソン・マロニーは、その時間を使って将来の戦いについて語った。そして、彼はWBO世界バンタム級王者のジョンリエル・カシメロに対戦相手がいないということに注目した」

 同じWBOのカシメロは、WBAスーパー&IBF王者・井上との3団体統一戦を4月25日に予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期に。試合日が未定となっている中、同メディアが「カシメロに対戦相手がいないということに注目」と記したように、マロニーが対戦を求めているようだ。記事ではコメントをこう紹介している。

「俺は本当にカシメロと戦いたいんだ。彼は偉大なチャンピオンで、俺は彼のことをとても尊敬している。俺たちの戦いは素晴らしいものになる。俺の夢は世界王者になることだ。そして100%その夢を実現できると思っている」

カシメロは井上以外の相手を模索中、マロニーが戦う余地はあるのか

 WBO王座を狙っているマロニーは21勝(18KO)1敗の実力者。2018年10月のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級初戦で、当時無敗のエマヌエル・ロドリゲスに判定負けして以来の大舞台を夢見ている。記事では「マロニーはタイトルを獲得するために米国に戻りたいと思っている。そして、その目標は現実的なところまできている」と説明した。

 米興行大手・トップランク社と契約するマロニーは「(カシメロと戦えば)素晴らしい試合になるだろう。勝てると自信を持っている」と語っているという。延期の状態が長引いていることで、カシメロは井上以外の相手と対戦する可能性を示唆していると海外メディアは報じていた。マロニーが割って入る余地はあるのだろうか。

 6月23日にはWBA世界スーパーフライ級正規王者だった双子の弟、アンドリューが挑戦者ジョシュア・フランコに敗れて王座陥落。階級と団体は異なるが、兄弟に世界のベルトを取り戻すべく上を見据えているようだ。(THE ANSWER編集部)