再び神宮に球音が響く日を夢見て。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕延期を余儀なくされた東京六大学春季リーグ戦。4月11日に開幕していたら、果たしてどんな布陣で戦っていたのか――。当企画では3月中の取材を基に、田中武宏新監督(昭59文…

 再び神宮に球音が響く日を夢見て。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕延期を余儀なくされた東京六大学春季リーグ戦。4月11日に開幕していたら、果たしてどんな布陣で戦っていたのか――。当企画では3月中の取材を基に、田中武宏新監督(昭59文卒)率いる今季のチームを分析していく。

~登録選手編~

 3月28日、連盟ホームページにてベンチ入りの25人の登録選手が発表された。毎試合入れ替え可能ではあるが、開幕時のこの25人を基本線に戦っていく形となる。

 明大のエース番号〝11〟は副将でもある入江に。森下暢仁選手(令2政経卒・現広島東洋カープ)の抜けた穴をどれだけ埋められるか。宮内、西城のリーグ戦初登板にも期待がかかる。

 強肩強打の篠原が正捕手争いを1歩リード。昨年度の野手主将・北本一樹選手(令2文卒・現東京ガス)から背番号〝20〟を引き継いだ清水風は持ち前の長打力を発揮できるか。

 2年生が最多の4人とフレッシュな顔ぶれに。主将・公家のスタメン入りはほぼ確定。残りの3枠は調子を見ながらの起用となるだろう。

 昨年度の大学日本代表にも選出された丸山の中堅手起用は間違いなし。残りの2枠を松下、市岡、陶山で争う形か。田中監督が期待を寄せる明新、ルーキー・西川にも注目だ。

 1発勝負の今季の六大学。まさに〝一戦必勝〟の熱戦が繰り広げられることとなるだろう。

[小野原琢真]