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「サポーター」がチームを選ぶ理由は、それぞれ。生まれた時から地元愛を貫く人もいれば、特定の選手に惹かれてサポーターになる人も。

そんな愛するチームを応援する人々のストーリーに迫るのが、本企画「チームを支えるサポーターの“応援”の話 powered by HEAT-X/WIND-X」。

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第3回は、サガン鳥栖サポーターの久留米次郎さんにフォーカスします。

久留米次郎さんは、福岡県久留米市出身。日本代表戦をきっかけにサッカー観戦に興味を持ち、前身となる鳥栖フューチャーズ時代からサガン鳥栖を応援し続けています。

また、Jリーグだけでなく育成年代も幅広く観戦し、年間の試合観戦数は150から200試合。Twitter上では、試合実況などの情報発信を行なっています。

そんな彼に、驚異の試合観戦数を記録した1年や、“心のチーム”であるサガン鳥栖への想いについて語っていただきました。

代表戦がきっかけでサッカー観戦に興味

サッカーを初めて見たのは、1992年に行なわれた(※)ダイナスティカップです。日本が北朝鮮に勝った試合を見て、「サッカーって面白いな」と感じました。中学時代に部活でサッカーをやっていましたが、あまりレベルが高い環境ではなかったですし、サッカーを見ることにもそこまで興味がなくて。

ダイナスティカップの翌年にはJリーグが開幕して、横浜フリューゲルスのファンになりました。たまたまテレビで試合を見ていたら、桂秀樹(現・環太平洋大学体育会サッカー部監督)という160cmほどの小さな選手がいて、でも技術があって驚かせてくれる。そんな彼を好きになったんです。

現地観戦を本格的に始めたのは、1994年か95年です。私は福岡県久留米市出身で、隣町の佐賀県鳥栖市にあるJFL(当時の2部相当)の鳥栖フューチャーズ(現・サガン鳥栖)を応援し始めました。

同じJFLのアビスパ福岡も気になっていましたが、鳥栖には声を出して応援する人がいなかったんですよね。「これは応援しなければ!」と思って。

僕が声出しをするのは、基本的に誰もいないときだけ。1999年にクラブユース選手権を見に行ったら、鳥栖側で声出しをしている人が誰もいなかったことがありました。ユースの試合なので別に不思議ではないんですが、そういうときに限り声出し応援をします(笑)。

その試合で初めてユース年代のサッカーを見て、のめりこんでいきました。1998年からJFLに国士舘大学が入ってきたこともあり、予習のために関東大学サッカーを見に行きました。それから大学サッカーにハマりましたし、鳥栖がきっかけで育成年代に興味を持つようになったんです。

年間560試合を観戦した年も

スカパー!でJリーグの全試合中継が始まってからは、鳥栖の試合をずっとチェックし続けています。最初の時は試合のことがあまり話題にならなかったので、数日後になっても結果を知らずに見返すことができました。最近ではすぐに情報が入ってきてしまうので、後追いする時は情報を遮断しています。

鳥栖以外にも様々なカテゴリーの試合を見に行っているので、年間の試合観戦数は150から200試合くらいです。この生活を始めたころは、日本や東京でナンバーワンというのは無理ですが、当時住んでいた三軒茶屋ではナンバーワンの年間観戦数だと思っていました。ただ、Twitterでたまたま武藤さんという三軒茶屋の方を見かけたら、なんと年間400試合を観戦していて。最寄駅で、まさかの敗退でした(笑)。

悔しさのあまり仕事を半分セーブして、1年だけ年間560試合を見ましたが、結局また抜かれて。他の方にも抜かれてしまったので、もっと見ておけば良かったと思いましたね。

その1年間は、空いてる時間ひたすら試合を見に行っていました。カテゴリーは問わず、1日に同じ会場で何試合もやるところを優先的に。代表戦もすべて現地観戦して、鳥栖の試合は基本的に録画。プライベートはなく、すべての空き時間をサッカーにつぎ込んでいました。

プロや育成年代はもちろん、シニアリーグやママさんサッカーにも足を運びました。ママさんサッカーは小学校の敷地内でやっているので、入るのは難しいですが、通りすがりのフリをして脇で見ていて(笑)。どっちが勝つのかを予想したり、選手の格付けをしたりすると面白いですよ。

暇があればサッカーを見に行っていたので、それ以外の活動はなし。1日に20試合くらい見ることもありましたし、ポルトガルにユースの試合を見に行って、帰国してそのままACL(アジアチャンピオンズリーグ)に足を運んだこともあります。

リーグの全チームを見るという“コレクター”的要素

鳥栖がJFLにいた1997年からは、「JFLの全チームを年に1回、何らかの形で観戦する」ということを毎年続けています。1996年に見られなかったコスモ石油四日市FCというチームが、解散してしまったからです。全チームを見る“縛り”は、育成年代のリーグでも続けています。

当時の応援チームは、Jリーグはフリューゲルス、JFLは鳥栖という形で住み分けができていて。もちろん鳥栖にも、Jリーグに行ってほしいと思っていました。1999年からJリーグに参戦しましたが、その時にフリューゲルスはもう解散していて、両チームが対戦することはなかったです。

もし対戦していたら、鳥栖を応援していたと思います。フリューゲルスは応援するというより、純粋に見ていて楽しかったんです。前園真聖や山口素弘が大好きで、魅了されていました。

僕はコレクターみたいなところがあるので、解散して見られなかったことが悔しいんです。だからこそ、様々なチームの試合を見に行っています。あとはラーメンが大好きなので、サッカーを見に行くついでに全国各地のラーメンを食べ歩いて(笑)。ラーメンのためだけに遠征するのは少し厳しいですが、サッカーとセットなら行きやすいですから。

各カテゴリーの歴代最強チーム

今まで様々なカテゴリーの試合を見続けてきてましたが、各カテゴリーの歴代最強チームを挙げるとすれば、まずJFLは1998年の東京ガス(現・FC東京)。FC東京のレジェンドである藤山竜仁や、長身で足元が上手い加賀美健介が光っていました。

Jリーグのユースでいえば、2019年の名古屋グランパスU-18。映像で数試合しか見られていないですが、手のつけようがないというか、どうしたらこのチームを抑えられるかが分からないので。風間八宏監督(2019シーズン途中まで名古屋のトップチームを指揮)のサッカーをさらに力強くしたようなイメージです。

大学生年代でいえば、1998年の国士舘大学と、2019年の明治大学と、巻誠一郎と深井正樹がいた時の駒澤大学。当時の駒澤大学は総理大臣杯(全日本大学サッカートーナメント)を3連覇しましたが、巻と深井の2トップがいれば無敵だと感じていました。

優勝よりも、まずはチームの存続を第一に

鳥栖は2012年からJ1で戦い続けていますが、毎日が夢のようです。JFL時代から応援し続けていたチームですから。ずっとJ1に上がってほしいと思っていたので、J2の時は「負けてもいい」という目線では見られなかったですが、今は「負けても残留してくれればいい」という鷹揚な気持ちです。

喜ばしいことに、鳥栖のサポーターはかなり増えています。J1に昇格した時も増えましたが、最近はさらにその勢いが増していますし、アウェイでもサポーターが多くなっています。女性が多いことも特徴ですね。昔はほとんどいなかったですが、今では3割か4割くらいは女性。応援に女性パートもあるくらいなんです。

鳥栖の中で1番好きな選手は、J1に連れて行ってくれた豊田陽平です。次が新居辰基で、その次に飯野和也。高橋義希も1年だけベガルタ仙台に行きましたが、すぐに戻ってきてくれ思い入れがあります。

鳥栖には、優勝というよりも、まず存続してほしいと考えています。鳥栖フューチャーズはサガン鳥栖に生まれ変わりましたが、1度解散しているので。生き残るのが1番大事で、カテゴリーは二の次だと思っています。

寒くて辛かった観戦試合は…

2015年に行われた東京都社会人サッカーチャンピオンシップ(東京カップ)の試合ですね。その日は雪がすごくて、本格的な雪上サッカーだったんです。夕方の17時半くらいに1試合目が始まって、2試合目は中止になりました。

東京カップは1日でやる試合数が多くて、1月に1日10時間以上にわたって観戦したこともあります。写真で見返してみるとそんなに過酷に感じないですが、かなり寒かったですよ。

プロの試合でいえば、2015年の天皇杯の横浜F・マリノス対MIOびわこ滋賀(JFL)。その日はものすごい豪雨と強風で、まともに試合ができない状況でした。会場の三ツ沢球技場は屋根がないので、観客もずぶ濡れ。結局、後半途中で中止になったんですが、むしろありがたかったですね(笑)

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