錦織圭(日本/日清食品)は、9シーズンを共に過ごしたコーチ、ダンテ・ボッティーニ氏に別れを告げ、新コーチを迎え入れることを決めた。マイケル・チャン率いる錦織のチームに加わったのは、ダブルスの元…

錦織圭(日本/日清食品)は、9シーズンを共に過ごしたコーチ、ダンテ・ボッティーニ氏に別れを告げ、新コーチを迎え入れることを決めた。マイケル・チャン率いる錦織のチームに加わったのは、ダブルスの元スター選手で引退したばかりのマックス・ミルニー氏(ベラルーシ)。錦織とミルニー氏がフロリダ州ブレイデントンにあるIMGアカデミーで旧知の仲だったことを考えると、納得の選択。そんな新コーチ、ミルニー氏について知っておくべき5つの事柄を、米テニスメディアBaselineが紹介している。

1. ニックネームは「ザ・ビースト」

身長195cmのミルニー氏にぴったりのニックネーム。彼以上にネットをカバーできる選手はいなかった。ミルニー氏はコート外では気品ある魅力的な人物だが、コートで対面して彼ほど身体的に威圧感を与える選手はそういないだろう。

2. ピザレストランのオーナーだった

ミルニー氏は、つい最近までブレイデントンの美味なピザレストランのオーナーだった。店名はテニス選手らしく「ブレークポイントピザ」。しかし、レストランの元マネージャーBryan Shobeのせいで店は閉店してしまった。店のウェブサイトによると、Shobeは「店から50万ドル(約5440万円)を横領した嘘つきの泥棒であり、詐欺師」だそうだ。

3. オリンピック金メダリスト

ミルニー氏は2012年ロンドンオリンピックに出場。開会式ではベラルーシの旗手を務め、ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)と共に混合ダブルスで金メダルを勝ち取った。

4. シングルスでもタイトル獲得

ダブルスに完全に軸を移す前、ミルニー氏は優れたシングルス選手だった。ATPランキングは最高18位(ダブルスではもちろん1位)、2003年にロッテルダムで優勝している(ダブルスでは通算52回優勝)。

5. 豊富なグランドスラム優勝経験

ミルニー氏は22年間におよぶキャリアの中で、10個のグランドスラムタイトル(男子ダブルスで6個、混合ダブルスで4個)を獲得している。

新たにミルニーをチームに加えた錦織。2020年は、特にネット際でどんなプレーを見せてくれるか楽しみだ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2017年「全豪オープン」でのミルヌイ

(Photo by Jack Thomas/Getty Images)