「サッカーなんてやってる場合じゃない!」2016年の熊本を襲った地震、信号機の止まってしまった夜道や沿道で臨時駐車場への…
「サッカーなんてやってる場合じゃない!」
2016年の熊本を襲った地震、信号機の止まってしまった夜道や沿道で臨時駐車場への誘導をしていたのは、サッカー元日本代表・巻誠一郎だった。
シーズン真っ最中、当時現役Jリーガーとして人生を懸けていたサッカーよりも、故郷・熊本の緊急事態に動いた巻。2016年、Jリーグのスタジアムで当時の発言の意図を彼に尋ねたところ、照れながら苦笑い。
「あのときはもう、そうでしたね。なんかもうサッカーとかじゃなくなっちゃって」
人間・巻誠一郎は、サッカーを離れてもガムシャラだ。そして、人間らしく、どんなアスリートと比較してもかなりの個性を持ち合わせている。
12日、自身のInstagramで今を綴っていた千葉の想い。あえて、原文のままご覧頂きたい。
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今回の台風15号で被害に遭われた方々、今も不憫な生活を余儀なくされている方々。
本当に今も厳しい環境で大変な思いをされていると思います。
心からお見舞い申し上げます。
僕自身は今は熊本での活動です。
今回は特に僕の第2の故郷でもある千葉に甚大な影響があったという事で、本当であれば直ぐにでも駆けつけたかったのですが思い通りにはなかなか動けていません。
本当は衝動的に動きたいのですが、熊本での経験上、何か情報を発信するにしても行動するにしても、2次情報や3次情報を発信したり、鵜呑みにして動いてしまうと、かえって混乱を招いてしまうので、被害の状況等を正確に把握してからと思っていました。
ただ、僕も熊本地震で被災した時は地震直後の絶望感の中、千葉の皆さんから本当に本当に温かい多大なるご支援をいただきました。
あの時の皆さんの想いはこれから先もずっと忘れる事は出来ません。
そして、必ず何だかの形でお返ししていきたいと思っています。
今回の台風による多大なる被害は本当に心が痛いです。
被害の大小に関わらず被災された方々は肉体的にも精神的にも厳しい状態だと思います。
ただ、熊本地震の際もそうなのですが、思いやりの心を持ち、自分で出来る事を出来るだけやって下さい。
当時は本当に一つ一つの想いでどれだけ救われたか。
小さなチカラも集まれば本当に大きなチカラになることも学びました。
僕は僕の出来る支援の形を模索して行動したいと思います。
1日でも早く復旧復興が進む事を願っております。
YOUR ACTION
巻誠一郎
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ハッシュタグに込められた「1人1人が出来ることを」、1人でも多くの人に、YOUR ACTION・巻誠一郎の想いが届きますよう願いを込めて。
12日夕刻、巻誠一郎の公式Instagramには千葉から感謝の声とメッセージが綴られていた。どうやら千葉の地へ足を運んだらしい。
「君津中央公園で息子が写真とサイン貰ったと大興奮で報告してきました!わざわざ熊本から来て下さってありがとうございます。私もジェフ時代からのファンでした!巻さんに心から感謝いたします」
人間・巻誠一郎は、ピッチ内外で今もガムシャラに活動中だ。
文/スポーツブル編集部

巻誠一郎/Profile
巻誠一郎(まき・せいいちろう)は、1980年8月7日生まれ、熊本県出身の元サッカー日本代表選手。大津高校・駒澤大学を経て2003年、ジェフ千葉に入団。当時の指揮官であったイビチャ・オシム監督のもとで鍛え上げられて、エースに定着。2006年、ドイツ・ワールドカップの日本代表メンバーに選ばれると、サプライズ選出で話題を呼び一躍、時の人となる。現役時代には、豪快なヘディングを得意とし”利き足は頭”と公言するほどだった。
2010年からは新天地として、ロシア・中国の2ヶ国に活動拠点を移す。ロシアのアムカル・ペルミ、中国の深圳紅鑽足球倶楽部を経て、2011年に東京ヴェルディ加入。2シーズン在籍したのち、2014年からは熊本に所属。J1リーグ成績は通算207試合・53得点。J2リーグ成績は、通算231試合・16得点を記録した。
ゴール前の空中戦や競り合いには抜群の能力を発揮し、球際での強さやガムシャラさを前面に出したプレーがファン・サポーターを熱狂させた。“炎のストライカー”と呼ばれた巻は2019年1月15日、16年間の現役生活に幕を閉じた。現在は、テレビ出演やサッカー解説者として多岐に渡って活動中。