現地時間31日、大会最終日を迎えたIFSC世界ユース選手権2019(イタリア・アルコ)はユースA男女とジュニア女子のボルダリング決勝を行い、ユースA男子で百合草碧皇が金、竹田創が銅メダルを獲得。同女子では平野夏海が銀、菊地咲希が銅メダルを獲得した。

 ユースA男子の百合草が、初出場の国際大会で金メダル獲得を成し遂げた。決勝には、日本から川又玲瑛、百合草、竹田が進出。第1課題は連続した手の動きでゴールに飛びつく難関だったが、3番手の百合草が唯一攻略することに成功する。

 第2課題も登り切った百合草は、スタート直後に両手でホールドにぶら下がり、勢いをつけて次のホールドに降り立つ変則ムーブの第3課題を一撃。この課題唯一の完登者となり、最終課題を前にして百合草の優勝が決定した。そのまま最後の課題も1トライで沈めて全完登を達成し、控えめにガッツポーズを繰り出して金メダル獲得を喜んだ。3位には完登に要したアテンプト数で4位以下を上回った竹田が入り、準決勝首位通過だった川又は5位に終わった。

 ユースAの女子では、準決勝首位の菊地を筆頭に、平野、工藤花の日本勢3名がファイナルへと駒を進めた。菊地と平野は第1課題から完登し好スタートを切ったが、第2課題のわずかな差が明暗を分ける形に。今シーズンからワールドカップに参戦しているフランスのルース・ドゥアディが2トライ目でゾーンを獲得したのに対し、平野は3トライでゾーンを獲得。この課題は完登者が出なかったため、ゾーン獲得に要したトライ数の差でドゥアディが1位、平野が2位となった。

 2人はその後の2課題を一撃したため、その差は埋まらず。平野は惜しくも2位フィニッシュとなったが、リードに続く今大会2つ目の銀メダルを手中に収めた。3位には菊地で世界ユース2大会ぶりのメダル獲得。工藤は5位入賞となった。

 金1、銀1、銅2、計4つのメダルを新たに手にした日本勢は、これで金5、銀7、銅4となり合計16個のメダルを獲得。今大会の目標に掲げていた昨年大会のメダル数合計14個を上回った。

 その他、ボルダリングのジュニア女子では中村真央の24位が最高で日本勢のメダル獲得はならず。同日にはスピードのユースB男女、ジュニア男子決勝も行われたが、日本勢の進出はならなかった。

ボルダリングのユースA女子でメダルを獲得した平野夏海(左)と菊地咲希(右)。(写真=Newspower.it)

<リザルト/ボルダリング>

【ユースA男子】
1位:百合草 碧皇/4t4z 9 7
2位:ハミッシュ・マッカーサー(GBR)/2t4z 5 11
3位:竹田 創/1t4z 2 12
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5位:川又 玲瑛/1t2z 1 4
7位:坂本 大河(準決勝進出)

【ユースA女子】
1位:ルース・ドゥアディ(FRA)/3t4z 3 5
2位:平野 夏海/3t4z 3 6
3位:菊地 咲希/3t3z 6 5
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5位:工藤 花/1t3z 2 4

【ジュニア女子】
1位:ローラ・ロゴラ(ITA)/3t3z 4 4
2位:ナタリア・グロスマン(USA)/2t3z 3 6
3位:ルシア・デルフェル(GER)/1t3z 1 10
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24位:中村 真緒
30位:黒岡 水夢
36位:樋口 結花

※左から氏名、所属国、決勝成績
※成績は左から完登数、ゾーン獲得数、完登に要した合計アテンプト数、ゾーン獲得に要した合計アテンプト数

<リザルト/スピード>

【ユースB男子】
1位:グレゴリー・イルキシン(UKR)/6.825秒
2位:オリバー・クァン(USA)/6.899秒
3位:ディラン・リー(CAN)/7.228秒
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30位:上村 悠樹/9.744秒
31位:関口 準太/9.983秒

【ユースB女子】
1位:キャリー・クロース(USA)/8.558秒
2位:ヌリア・ブロクフェルド(GER)/9.104秒
3位:マノン・レボン(FRA)/9.012秒
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29位:小倉 紗奈/12.313秒

【ジュニア男子】
1位:セルゲイ・ルキン(RUS)/5.835秒
2位:アルマース・ナガエフ(RUS)/5.868秒
3位:ラフマド・アディ・ムルヨノ(INA)/5.979秒
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32位:天笠 颯太/7.606秒
34位:田中 修太/7.626秒

※左から氏名、所属国、記録
※1・2位はビッグファイナル(1位決定戦)、3位はスモールファイナル(3位決定戦)の記録

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