9月1日(日)、小倉競馬場でGⅢ小倉2歳S(芝1200m)が行なわれる。

 小倉競馬場は「直線、平坦、小回り」というのが特徴で、さらに芝1200mの短距離となると、スピード能力の高さが大きなカギになる。このレースの勝ち馬の多くは、第4コーナーで4番手くらいまでにつけており、差し、追い込みが決まることは少ない。よって、血統的にもスピードタイプの種牡馬の産駒を狙うのが鉄則だ。

 さらに、2歳9月というデビュー間もない時期というのもポイント。小倉芝1200mの種牡馬別成績を見ると、全年齢と2歳限定ではその数字が大きく異なっている。

 過去約10年の小倉芝1200mの種牡馬別成績では、今は亡きサクラバクシンオーが47勝でダントツのトップ。離れた2位に33勝のダイワメジャー、そして25勝のディープインパクト、キングカメハメハと続く。ここで7位にランクしているのがキンシャサノキセキで、18勝を数えている。

 しかし、2歳限定の成績を見ると、キンシャサノキセキはダイワメジャーと並んで1位。2着数ではダイワメジャーの8回を上回る11回という数字を残している。勝率も、全年齢では8.9%だが、2歳限定では15.1%と上がっている。

 このレースでも、2015年に1番人気シュウジが勝利し、7番人気サイモンゼーレが2着に入って波乱を演出。2歳オープンのフェニックス賞(芝1200m)でも昨年、シングルアップが勝利しており、”得意の舞台”と言えるだろう。

 今年はカイルアコナ(牝2歳/栗東・高橋義忠厩舎)が出走予定。同馬はすでに同じコースの新馬戦で4馬身差の圧勝を見せており、勝ちタイムも1分09秒1と優秀なものだった。




7月27日の小倉での新馬戦で勝利したカイルアコナ

 カイルアコナは牝系も優秀で、祖母アンブロワーズはGⅢ函館2歳S(芝1200m)の勝ち馬。同牝系には、GⅠ日本ダービーのフサイチコンコルドなどがいる名門であり、極めて勝利に近い存在と言える。

 一方でダイワメジャー産駒は、全年齢で小倉芝1200mの勝利数2位、2歳限定でもキンシャサノキセキと同数の11勝でトップタイという安定した成績を残している。勝率も全年齢の9.0%から、2歳限定では18.0%と数字が倍になるのも見逃せない。

 このレースでの活躍も顕著だ。過去6頭が走り、2011年エピセアロームと2016年レーヌミノルが勝利。さらに、2013年にはラブリープラネット、2015年にはレッドラウダが3着に入っている。

 今年もダイワメジャー産駒ヒメサマ(牝2歳/栗東・梅田智之厩舎)がエントリー。同馬は2戦目の未勝利戦(小倉・芝1200m)で勝利した後、前走のOPフェニックス賞(小倉・芝1200m)で逃げ、勝ち馬から0秒2差の3着に入った。前走は逃げたが、勝ち上がった2戦目は好位から差して勝っており、展開次第で戦法を変えられる自在性も強みになるだろう。

 ヒメサマの母の父はシンボリクリスエス。ダイワメジャー産駒では、GⅡ阪神牝馬S(阪神・芝1600m)など重賞4勝を挙げたミスパンテールと同じ配合。祖母の父にも名種牡馬トニービンの血が入っており、2歳戦だけでは終わらなそうな奥の深さを感じさせる血統だ。

 以上、今年の小倉2歳Sは、キンシャサノキセキ産駒カイルアコナ、ダイワメジャー産駒ヒメサマの2頭に注目したい。