けがから復活し、得点源としてチームの期待を背負う2年生コンビ。下級生ながらチームを引っ張っていく二人に関東大学リーグ戦(リーグ戦)と早慶戦への熱い思いを語っていただいた。※この取材は6月25日に行われたものです。リーグ戦初得点後、喜ぶ加藤…

 けがから復活し、得点源としてチームの期待を背負う2年生コンビ。下級生ながらチームを引っ張っていく二人に関東大学リーグ戦(リーグ戦)と早慶戦への熱い思いを語っていただいた。

※この取材は6月25日に行われたものです。


リーグ戦初得点後、喜ぶ加藤

――前期のリーグ戦を振り返っていかがでしたか

加藤 自分が出れたのが3試合だけなので、状況も状況でしたけど、あのタイミングで出始めるというのもそうですし、個人としてはあの状況で使われたというのはチームをどうにか変えないといけないというのが強いですし、初戦の駒大戦でああいう結果(●0−1)になってしまってすごい不甲斐なかったし、あそこで負けるんだったら別に俺か出なくても良かったんじゃないかなと思って。本当に東洋大戦と流経大戦の2連戦が今シーズンの分け目になるところで、そこに対しては全員が一緒の方向を向いてやっていましたし、もちろん出れていなかった試合も含めて自分が出たときにどういうプレーをするのかというイメージは常にしながら見ていたので、そういう面では前期が終わって結果こそ9位ですけど、上がり調子のままぎりぎり中断期間を迎えられて今のところは良かったのかなと思います。

杉田 自分も2月に手術をして出るのが遅くなって、駒大戦から出場させてもらったんですけど、その時に自分はチームを勝たせなければいけないというのが一番強くあった試合でもあったんですけど、勝たせられなかったというのは自分の足りないところでもあるし、今のチームの状況を表しているなというふうに思っていて。あの敗戦があって次が東洋大で、苦しいけど勝てたということは本当にチームとして大きかったと思っているので、今はまだ順位は下の方なので前期は良かったとは言えないですけど、これから次第であの前期があって今の早稲田があるんだって思わせられるくらい後期も頑張らないといけないのかなと思うし、個人的にももっと結果にこだわってやっていかなければいけないのかなと思っています。

――個人としてはいかがでしたか

加藤 初戦(駒大戦)は点取れなかったんですけど、その後2試合連続で取れたというのは僕個人としては良かったですけど、アミノ(アミノバイタルカップ)で一番大事なところで取れなかったから、結局格下相手に点が取れてるだけなので、正直そこに関しては自分自身考えないといけないと思っていますし、本当にもちろん1トップをやらせてもらっている中で、自分の仕事というのはもっともっと自分自身強く認識しないといけないなと思っています。もちろんチームが勝つのが一番ですけど、その中で個人としては結果を残さなければ意味はないと思っているので。けが明けだとかアミノ入れて5試合しか出てないとか、もちろん周りからの見方は色々あるかもしれないですけど、自分自身それは言い訳にしちゃいけないと思うし、もっともっとそこはこだわる必要があるし、そこをこだわっていくのが責任だと思います。

杉田 去年もちょっと出させてもらって、その時には試合出たら結果も出させたという感じなんですけど、今年は試合出させてもらって加藤と一緒のタイミングで入って、加藤が点決めて、それで勝って、本当に悔しくて。だから自分もいたから勝てたってチームが思ってくれるように結果で示さないと、このままじゃだめなんじゃないかってというふうには思います。

――今季印象に残っている試合はありますか

加藤 やっぱり東洋。

杉田 そうですね、駒澤と東洋が。

加藤 どっちもっすね(笑)。どっちも嬉しさと悔しさが一番大きかった試合かな。

――どういった部分が

加藤 シンプルにそこじゃないですか、駒大戦は悔しかったし、駒大戦は嬉しかったし。どっちも今後のためになる試合だったかなと。駒大戦がなかったら東洋大戦で勝ててなかったし。そういう面では1試合というよりもその2試合かな。

杉田 駒大戦に関しては(チームを)勝たせたいと思っていて勝たせられなかったという悔しい気持ちもあるし、東洋大戦に関しては今季初の勝利ということで個人としてもそうですし、チームとしても前に進めるとても大きな1試合だったのかなと思うので。あんまり出てなかったというのもあるんですけど、やっぱりその2試合が大きいかなと思います。

――前期のMVPは誰になりますか

加藤 前期のMVPか、決めるとしたら、うーん

杉田 自分でしょ(笑)。

加藤 いやー、それもそれでくさくない??(笑)。

杉田 ひさとし(西堂久俊、スポ1=千葉・市立船橋)??

加藤 んなわけないやん(笑)。いや俺は桃くん(大桃海斗主将、スポ4=帝京長岡)かな。

――どういうところが理由として挙げられますか

加藤 多分一番苦しんでるし、見ていて一番変わったかなと。、

杉田 そうだね、それは感じる。

加藤 最初のうちはすごい自分が何とかしようという感じだったけど、徐々に示してくれるようになったというか。それは金田くん(金田拓海副将、社4=ヴィッセル神戸U18)も含めて。だからMVPは桃くんメインで4年生全体というのもありますね。

――杉田選手はいかがですか

杉田 一人挙げるとしたら加藤ですね。まあ結果を出してるのでそれが全てかなっていう感じです。

――ピッチ外では誰がMVPになりますか

加藤 太一くん(武田太一、スポ4=ガンバ大阪ユース)かな。怪我したけどネガティブな発言はしなかったし、それはチームにも繋がってると思う。本当だったらすごい悔しいし、すごい焦るはずなんですよね。でもそんな素振り見せなかった。

杉田 確かにね。

加藤 それが結局勝ちに繋がったと思います。東洋大戦の前でみんなが変われたように。

杉田 確かにな。そんなにあんまり意識することなくやれたので、そこは良かったかなと思います。


縦への突破で多くのチャンスを生み出す杉田

――お互いのプレーの印象は

加藤 俺はやっぱり外池さん(外池大亮監督、平9社卒=東京・早実)とも話して、「一緒に誰と組みたいか」と言われた時に、「杉田」と絶対答えますね。それはなんでかと言うと、俺の良さを分かってくれてるし、プレー中に俺が困った時に結局一番近くにいるのは杉田だし。もちろん最初は駒大戦とか全然上手くいかなかったですけど、結構話し合ってどんどん良さも出せていけるようになって。今は俺が点数取れてますけど、その中には杉田がいなかったら取れてなかったシーンもあったし、逆に杉田はまだ点取れてないですけど、それはもう時間の問題だと思うし。二人で揃って脅威になれればという感じなので、どっちかが輝こうなんて俺は思っていないし。相手が「俺だけを潰せば」とか「杉田だけを潰せば」じゃなくて、「あの二人をどう潰すか」となっていくことが理想だし、多分そうなってると思う。やっぱりそういう面では、同じ学年で前線を任せてもらって、チームを救わないといけないという中で、やりやすさももちろんありますね。結構息が合うので。これ印象というか感想ですね(笑)。でもそんな感じですね。杉田は一番やりやすいので。練習とか組んでも他の選手とはそんなうまくいかないので。

杉田 嬉しいですね(笑)。

加藤 これ結構恥ずかしいよな(笑)。

杉田 まあな、隣におるからな(笑)。

加藤 個人個人(別でインタビュー)だったらもっと良い事言えるかもしれないけど(笑)。

杉田 記事読んで「あぁ嬉しい」ってなればいいけど、この距離やからな(笑)。

――杉田選手から見る加藤選手はいかがですか

加藤 聞くの恥ずかしいなこれ(笑)。

杉田 もう分かってると思いますけど、加藤ですね。高3の時に代表で自分がたまたま入ってやらせてもらって、その時も2トップ組んだりして、そこで大学の話も出て早稲田来るかもみたいな話もしてて。それで実際(加藤は)早稲田来て、怪我して一年出来ず、でも本当にそこで自分はずっと一緒にやりたくて一年過ごしてきた中で、やっと出来て、それで勝てるというのは今までの勝ち以上に嬉しいし、やっぱいいですね(笑)

加藤 (笑)

杉田 プレー面では素直に言いたいことを言えるし、お互い自分の意見もしっかり聞いてくれるし、自分の意見も言ってくれるので、そこで本当にお互いやりたいことが出来る関係が上手くいってる理由なのかなと思うので。これを続けて、さっき加藤が言ってましたけど、二人でもっと上に行きたいというのはあるので、もうちょっと自分が頑張るところかなと思いますね(笑)

――これを受けて加藤選手どうですか

加藤 一回ランテスト前にめちゃくちゃ怒られてますからね(笑)。結構そういうのもありましたけど、学年リーダーとしてもやってくれているし、お互いの意見が言いやすいので、そういう面では他の選手とは違うなと。こないだ上川(上川琢、スポ2=湘南ベルマーレユース)が出てましたけど、2年で出れてるのは杉田だけなので、そこで二人で助け合っていかないと(笑)。もちろん2年生の学年の象徴としても見られるし。そういう部分は俺も内に秘めて感じてるし、特に杉田は感じてると思うし。俺も去年けがして出来なかったので、戻ってきて一緒に出来たのが杉田だったというのが嬉しかったですね。やっぱり代表行った時も、杉田がゴール決めた時にアシストしたのが俺だったということもあって。で、入学してくる時に知ってたのが杉田だけだったので(笑)、そういう面ではずっと心配掛けてきたし。

杉田 しかも(入学時に)静かなキャラで行くって最初言ってたんですよ(笑)。

加藤 でも、合流二日目でもう(笑)。

杉田 蓋開けてみたらこれです(笑)。

加藤 こんな感じなので、そういう奴と出れてるというのはやっぱり嬉しいですよね。もちろん他の奴と出れても嬉しいですけど、特別感はあります。それがましてや2トップ、1トップとトップ下という関係なので。

――高校時代からもう既に仲は良かったんですか

加藤 いや、本当に代表が初めてなんですよ(笑)。

杉田 僕は名古屋でやってたんですけど、そのチームの奴らが代表入った時に写真とか見て「あ、ゴリラがいる!」って思って(笑)。それで自分が代表選ばれた時に名前見て、「(加藤が)いるな」って思って。最初は見た目もこれなので怖かったんですよ正
直(笑)。

加藤 絶対嘘(笑)。

杉田 けど2トップだし自然と話もするので、話していくうちに素が分かって、溶け込んだという感じですね。

加藤 そうなんです。

杉田 だから最初僕はビクビクしてたんですよ(笑)。

――まあでも確かに(笑)。

加藤 確かに??!(笑)でも学校とかいても周りから結構「あの人やばい」って目で見られるんですけど、関わっていくとそんなことないので(笑)

杉田 見た目以上に中身もやばいんですけどね。全てにおいてやばいんです(笑)

加藤 (笑)。まあでもそういうのもあったし、俺が代表前に先に早稲田の練習に参加して、代表が終わった後に杉田が行くと言っていたので。

杉田 話す話題もあったよね。

加藤 そうそう。でまさかの蓋開けてみたら二人ともスポ推(スポーツ推薦)で。「あっどうも。」みたいな(笑)。俺はJユースじゃなかったし、プレミアとかプリンス(リーグ)でもなかったから、地域も違ったので全然やったりすることはなくて。だからそんな深くは関わっていなかったんですけど、まあ大学来てからという感じですね。

――普段の様子はいかがですか

加藤 怖いですよ(笑)。

杉田 ああもうやばいですよ(笑)。

加藤 やっぱり学年リーダーなので、もちろん学年を締めないといけないし、下の学年も、新人監督いますけど新人監督の前で杉田が指導しなきゃいけないこともあるし。そういう面では俺は学年の象徴だと思いますね。もちろんそれで去年は苦労してただろうし。でも去年の末ぐらいからは仲間にもガンガン言えるようになって、すごい考えてる。まあでもピッチ入っちゃえばただの馬鹿ですからね。サルですサル。

杉田 (笑)

加藤 下の学年からしたら大変だろうなとは思います。だってピッチ外では結構怖いのにピッチ内だったらウワアアアって(笑)

――優しそうな雰囲気なので想像できません(笑)。

杉田 優しいですよ!(笑)。

加藤 普段はすごい優しいんですよ。でも怒ると怖いので。

杉田 (怖い感じを)演じてるだけです!(笑)。

加藤 演じないといけない立場ですからね。

杉田 まあ学年リーダーをやらせて頂いてるというのもあって、より責任感も出ますし。そのおかげで周りも見れるようになりますし、自分としてはそんな職につけたのは大きかったのかなと思います。加藤はもう学年のイメージですよね。こいつが元気だったら学年も元気になるし。まあ大抵元気なんですけど(笑)。けがで落ち込んでたりしたら2年全体の雰囲気も下がっちゃうみたいな。本当にそういうやつなので、みんなもどんどん(加藤に)寄っていくし、すごいものを持ってます。

加藤 そんなことある??(笑)

杉田 でもたまにやりすぎなとこもあるので(笑)。

加藤 境界線がないからね。

杉田 それも良いところではあるので。

加藤 だめなときはちゃんとだめって(杉田が)言いますからね。

杉田 そこは指導役で入るので(笑)。

加藤 俺も田中(雄大、スポ2=神奈川・桐光学園)もそうですけど、スポ推だから。まあスポ推という括りを作っちゃいけないけど、俺らが杉田を支えなきゃいけないというのはすごいありますよね。支えなくてもやってくれるんですけど(笑)。杉田さんすごいですから。

――さすが杉田選手。

杉田 いや(笑)。でも今年はだいぶ良い学年になってきて、自分も一個サッカーに集中できているかなと思うんですけど。去年はこの組織に入って一年目で、分からないことだらけで、色々大変なこともあったので、自分も結構追い込まれた時もあったりして。そう考えると、自分も学年も成長したのかなと思います。

――学年の仲はかなり良い方ですか

加藤 すかしてるんだよな、みんな。

杉田 (笑)

加藤 後輩が来た瞬間「俺は大人ですよ」みたいな。でも学年だけになったらうるさいからね。

杉田 まあでもまだまだ。まだまだです。

加藤 それをピッチの中で出そうよという話はずっとしているんですけど。まあでもみんななりに考えてはいると思うので。

杉田 確実に1年の時よりは良くなっているので。

加藤 1年の時は俺がまだ入部してないという…。

杉田 非常に大問題が1個ありました(笑)。逆に学年ではもう「こいつを入部させよう」みたいな一つのきっかけがあったので、それで(学年が)一つになれたというのも大きいかなと思います。

加藤 俺のおかげかな(笑)。

杉田 迷惑も掛けたけどという感じです(笑)。迷惑の方が大きいです(笑)。

加藤 迷惑9ぐらい?(笑)。

――今季イチオシの選手は

加藤 杉田です。野生大爆発。

杉田 理由が野生大爆発って(笑)。(自分は理由を)ちゃんと書いたし(笑)。

加藤 ちゃんとって少なくない?5文字って。(杉田の理由が「点を決める」だったことから)

杉田 (野生大爆発も)5文字じゃん。

加藤 おぉー!(拍手)すごいこれは!!まあでも杉田ですよ。今乗ってますもん。さっきも言いましたけど、全然時間の問題だと思いますし、俺ももっとサポートできればなと。杉田にサポートしてもらってばっかなので。イチオシの理由が「野生大爆発」って今考えたら雑すぎるわ(笑)。

杉田 理由になってないから(笑)。

加藤 俺は絶対杉田だと思うけどね。

杉田 嬉しいですね。野生大爆発なのが嬉しい。

――杉田選手はイチオシの選手について、「点を決める」という理由で加藤選手を挙げています

杉田 何回も言ってますけどFWの役目をしっかり果たせてるのが一番でかいんじゃないかなと。

加藤 いずれ理由逆になりますから。

杉田 どっちもなれればいいね。加藤はもう野生大爆発してると思うけど。

加藤 いや俺野生感はないから。(断言)

杉田 (笑)。

加藤 まあいずれは合致するので。時間の問題です。

杉田 期待しててください。

――意外な一面持った選手は

杉田 同期に倉持快(スポ2=神奈川・桐光学園)というやつがいるんですけど、試合の帰りかなんかで倉持家にお邪魔させていただくことがあって。倉持家にピアノがあって、「え、なんであるの?」ってなって。そしたら快が「弾けるんだよ」って。その動画がこれです。(久石譲の『Summer』を演奏する倉持選手)

加藤 これもうすごいよな。

杉田 楽譜も見ないんですよ。覚えてるから。

加藤 映像はこれだけなんですけど、倉持家行くと(杉田は)ずっとピアノのところに座ってるんですよ(笑)。ずっと練習してるんです(笑)。

杉田 言ったらあかん(笑)。

――杉田選手はピアノ弾けるんですか

杉田 全然弾けないです(笑)。

加藤 でも頑張って練習してて(笑)。

杉田 全然弾けないから、本当にピアノ弾ける人すごいと思うんですよ。

加藤 俺両手が違う動きできない。倉持すごいわ。

杉田 そんな感じ出さないんですよ。で家行ったら急に弾けるので「え!お前弾けたの?!」という驚きもあって。

――加藤選手は栗島選手(社4=千葉・流通経大柏)を挙げています。

加藤 ゲーマーですけどゲーム弱いですから。でももうずっとゲームじゃない?あの人。1回練習終わってメンバー発表する時いなかったし。

杉田 あれゲームやってたの?

加藤 あれ帰ってゲームやってた(笑)。

杉田 ヘッドホン付けてやってるんですよ。

加藤 ガチャって開けたら栗くん気付いて「栗くん!」って言ったら(栗島選手の真似をしながら)「え、ゲームやってる」って(笑)。

杉田 たぶんオンラインでやってるんですよ。知らない人と(笑)。

加藤 いやでもゲーマーじゃないんだよな。自分でゲーマーって言ってるけど。アミノ(バイタルカップ)のとき宿舎にゲーム持ってこなかったもん。本当にゲーマーだったら持ってくるって。せめてコントローラーだけでも。

杉田 イメトレ(笑)。

加藤 栗くんはそんな感じです。同期だと誰だろな。田部井(悠、スポ2=群馬・前橋育英)?やっぱり。だってさ、あの顔しといて女の子と話すと「うわああ!!」ってなるじゃん(笑)。全然(女の子と)喋れないし。

――意外です。全然そんなふうに見えないです。

加藤 あと高田(侑真、スポ2=京都・東山)は鼻が曲がってるぐらいしか印象ないし。

杉田 それ俺も書こうと思ったんだよな(笑)。

加藤 あとは同期誰がいるかな。難しいな、でもここは同期でいきたい。大西(翔也、スポ2=浦和レッズユース)は陰キャだし。

杉田 見た目から分かるんだよな、大西の陰キャは。

加藤 だってあいつみんなで飯みんなで食べてるところ全然見たことないからな。

杉田 陰キャでサイコパスなので。これ愚痴になっちゃう(笑)。まあでもそれが良いところ!!(笑)。

加藤 他は…。髙橋(佑太、人科2=岐阜・長良)?あいつは水虫なだけだしなあ。

杉田 逆に変なやついないんじゃない?

加藤 変なやつしかいなさすぎて、普通のやつがいないのかも。

杉田 あ、もとき(浦田幹、スポ2=兵庫・夢野台)は?

加藤 あいつ天パなだけだからな(笑)。あと結構怖いよね。

杉田 怖いね。今年になってから特に。トレーナーとしてトップにもなったので、より責任感を持つようになったし。でもその分、考えてることも学年で強く言ってくれるので。

加藤 しかもチームで三番目か四番目ぐらいに身長が高いもんね。俺らの学年では一番でかいし。それも含めて怖いんですよ、でかいから。あと同期に一番キレる。厳しい。

――でもそれはきっと愛があるからこそなのでは

杉田 そうですよね。

加藤 あいつすごいんですよ。早稲田来て、トレーナーやりたいって。最初色んな部を試してて。最終的にはア式に。

――浦田さんは元々サッカーやっていたのですか

杉田 いや野球。あ、これ意外な一面でいける!(笑)。浦田は野球ができた。並程度(笑)。

加藤 「浦田、野球並以下レベルでした」に変えておこ。

杉田 だからあいつサッカーの知識とか全然なかったんですよ最初は。でも色々勉強したり映像とか見てて。

加藤 めちゃくちゃ自主練してたからね。シュート練習もして。

杉田 僕たちと混ざって一緒にやってるんですよ(笑)。

加藤 最初はボールを浮かすところからでしたもん。

杉田 まじで下手だったんですよ。まあ今も下手ですけど(笑)。

加藤 たまにミニゲームでダイビングヘッド決めて、「うわあああ!!2点やー!!!」って(笑)。でもサッカー好きだよね、ヴィッセルファンだから。神戸出身なので。

――野球からサッカーへ、すごい転身ですね

加藤 でもたまに棒持って素振りしてます。

杉田 野球選手の打ち方とか真似してますよ(笑)。

――たくさんお話いただいてありがとうございます(笑)。早慶戦に対してどのような思いがありますか

杉田 自分は言うまでもなく去年出させていただいたんですけど、28分で無念の交代…。本当に悔しくて。でも試合中はチームにもそういう部分は見せちゃいけないから明るく振る舞ってはいたんですけど本当辛くて情けないというのがあって。去年多分誰よりもそういう気持ちを持ってる自信はあるので、それを今年はぶつけたいですね。

加藤 自分は去年運営だったし、(入部前だったため)もちろん出る可能性すらなかったし、それ以前の問題だったので。今自分が早慶戦に向かっていく中でいろいろ作ってもらったりしていて。ワクワク感はありますけど、正直今年ここまで俺が出ている早慶戦二回負けてるんですよね。

杉田 フットサルと綱引きか。

加藤 フットサルも負けたし、コスギんピックというお祭りでやった綱引きも惨敗したので。

杉田 勝たなきゃね。

加藤 勝たなきゃいけない。今年勝ったら8連覇でしょ?来年9で俺ら(が4年生)の時10になるから。

杉田 でかいね。

加藤 それに今年は開催70回記念の大会でもあるし、そういうのを考えたら今年は大事だよね。杉田の方が熱い思いあると思いますけど、俺はどちらかというとさすがに慶應に3連敗はしたくないので(笑)。そこは気を引き締めてやっていきたいなと思います。

――普段のリーグ戦とはやはり違いますか

杉田 ほとんど違うと思いますね。時間帯も違うし、雰囲気も違うし、スタジアムだし、環境とか流れも違うし、全て学生でやっているので本当に別ですね。

加藤 普段の大学リーグと比べて動いてるお金の額も違うし、OBの方々がたくさん観に来るというのもありますし。もちろん俺らだけじゃなくてOBの方たちの戦いでもあるし、もう学校自体の対決だと思います。さすがに大隈(重信)さんの顔に泥を塗るわけにはいかないですから。

杉田 お前大隈さん知らねーだろ(笑)。

加藤 隈さん?(笑)。リーグ戦は順位とか得失点差とかそういう色んなところを気にしてやってますけど、早慶戦に関してはただただプライドのぶつかり合いだと思っているので。

杉田 勝つしかね。

加藤 勝ち以外は求められないです。引き分けとかそんな面白くないことはしたくないし、当然負けたくないし。勝ちたいよね。そこが普段との違いかな。

――となると、早慶戦での目標は勝つことですか

杉田 そうですね、それが一番です。

加藤 第二は早慶戦で女の子にモテるという。

一同 (爆笑)

杉田 大事だ(笑)。

加藤 そういうことも踏まえて俺プレーするから、ちゃんと見といてもらって(笑)。「めちゃくちゃ意識してる!!」みたいな(笑)。

――個人としての目標はありますか

杉田 点。点ですね。

加藤 そうだね。

杉田 あとは体を張るとか、チームのためにどれだけ動けるか。

加藤 それあるね。運営をやってくれてる部員の分も、という。やっぱり杉田くんは学年の象徴なので。

杉田 こいつ言うことなくなったら、それ言ってるだけなので気にしないでください(笑)

――それでは最後に意気込みをお聞かせください

加藤 意気込みか~。一番苦手~。(杉田は)あるの?参考にするわ。

杉田 まあ出て、点取ります。で、勝ちます。(横でふざける加藤選手を見て、)こいつ全然聞いてないで(笑)

加藤 俺??俺の意気込みか。意気込みか~。(しばらく考えてから)もちろん杉田と一緒に(出たい)。まあ出れるかわからないし、全然ベンチ外の可能性もありますけど、体現するという部分を見ていただきたいなと。来ていただいた方にとって有意義な時間になるように。最終的にはエンジが笑って終われればいいかな、と思っています。

――ありがとうございました!

(取材・編集 堤春嘉)


色紙にはそれぞれ「破壊」「大爆発」

◆加藤拓己(かとうたくみ)(※写真右)

1999年(平11)7月16日生まれ。身長180センチ、体重83キロ。山梨学院高出身。スポーツ科学部2年。取材中、持ち前の明るさで終始笑いのあふれる空気にしてくれた加藤選手。トゲピーのモノマネは天下一品でした(笑)。迫力あるプレーで会場全体をとりこにしてください!

◆杉田将宏(すぎたまさひろ)(※写真左)

1999年(平11)11月24日生まれ。身長164センチ、体重65キロ。愛知・天白高出身。前所属・名古屋グランパスU18。スポーツ科学部2年。学年リーダーとして厳しい一面もあるそうですが、優しい受け答えで場を和ませてくれた杉田選手。宣言通り、ゴールを決めて早稲田を勝利に導いてくれることを期待しています!