中日の高橋周平がプロ8年目にして初のオールスター出場。覚醒した姿を全国のファンに見せつける。

 ついに覚醒した。高校通算71本塁打の強打の内野手として、東海大甲府高から2011年秋のドラフト会議で3球団競合の末に中日に入団。高卒1年目の6月にプロ初本塁打を放つと、2軍では7本塁打を放ってウエスタン・リーグの本塁打王。

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 翌2013年も1軍で出番を得て出場66試合で5本塁打を放って見せた。将来の主軸、未来のスター候補として順風満帆のプロ人生をスタートさせたが、ここから伸び悩んだ。打撃不振で成績が伸びず、2割台前半の打率に本塁打は5本以下のシーズンが続いた。転機は2018年。128試合出場で自身初の規定打席に到達し、打率.254、11本塁打、69打点をマークした。

 そして今季、チームキャプテンに指名されると、5月にプロ野球タイの月間8度の猛打賞を記録して急浮上。交流戦終了時点で70試合に出場し、リーグトップの打率.323に加えてチームトップの46打点をマーク。

 本塁打は6本だが、25本の二塁打を放ち、守備でも華麗な動きを披露。ファン投票では三塁手部門の3位に甘んじたが、選手間投票では堂々のトップ。「初めてのことなので、とてもうれしいです。出られるということに意味がある」と球宴初出場を喜んだ。

 苦労した分だけ、引き出しは増えた。「対戦したい選手や話してみたい選手というのはとくにありませんが、凄い選手がたくさん集まる場なので、そこで何かを掴んで、自分のプラスにして帰ってきたい、いつも通り、いつもやっていることをしっかりやって楽しみたいと思います」。現在25歳。将来のスター候補として期待され続けた男が、待望の夢舞台で暴れ回る。