「令和」最初のBリーグの頂点を目指し、Bリーグチャンピオンシップ(CS)2018-19が4月26日に幕を開ける。

 Bリーグ年間王者を決めるCSはトーナメント戦で争われる。セミファイナルまでは2戦先勝方式で、1勝1敗の場合は第3戦へ。勝ち抜いた2チームが、5月11日に横浜アリーナで行われる一発勝負の決勝戦へコマを進める。

 4月24日に放送された「BS12水曜バスケ!」では、同番組MCのおのののかさん、解説で元日本代表の渡邉拓馬さん、ゲスト解説で元日本代表の小宮邦夫さんが、CSの展望と注目ポイントを語った。

 渡邉さんはCSを戦う上でのポイントを「平常心プラス少しの緊張感。アグレッシブさを持ち、後手にならないことが大事。特に第一戦の入り。そこで勢いに乗るとそのあとスムーズに行きやすい。雰囲気に飲み込まれてしまうと勝ち越すのは厳しい」と話し、小宮さんは「いつもと違う緊張感がある。メンタルが一番大事。レギュラーシーズンが終わってこの一週間で技術的に上手くなることはありえないので、メンタルが大切。舞い上がらず通常通り、さらに気持ちを上げていけるか」と、見どころを語った。

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千葉ジェッツVS富山グラウジーズ

 

 千葉ジェッツは歴代のBリーグチャンピオンなど強豪ひしめく東地区を首位通過。レギュラーシーズンを52勝8敗、勝率はBリーグ史上最高の86.7%で終えた優勝候補筆頭だ。昨シーズンは東地区を首位で通過したもののファイナルでアルバルク東京に完敗するという辛酸をなめたが、2019年の天皇杯では3連覇という偉業を達成し、快進撃を続けている。

 同番組内のインタビューで、千葉ジェッツのキャプテン小野龍猛選手は「ディフェンスの意識もすごく高くなった。集中力の高さも去年とは違う。いい雰囲気でバスケットができているので、そこが50勝につながった。(昨年のCSは)一発勝負なので、悔しい思いはありましたけど、自分たちの力が出し切れなかったのが原因。その悔しさを忘れないようにしている。小野HCになって3年間。積み上げて来たものが実になった。今年こそ優勝しなければという気持ち。CSはリーグ戦とは違う雰囲気なので、最初から自分たちのバスケットができればと思っています」と意気込みを語った。

 解説の渡邉さんは、「千葉は天皇杯以降、安定した力を出しつつもまだ余力があるんじゃないかというくらいのレギュラーシーズンの終わり方なので、CSではどんな試合をするのか。ポイントは、富山の下克上なるか。千葉優位ということに変わりはないけど、CSということで雰囲気が変わる中、いつも通りのプレーができるかということが課題。富山は今まで通りにやっていたら勝てないので、何か奇策が必要かなと思う。失うものは何もないので、120%の力でぶつかっていくということがポイント。仕掛けないといけない。会場は千葉のホームでもあるので、何か工夫しないと千葉のリズムは崩せない」と、千葉優位とみながらも富山の秘策に期待を寄せた。

 MCを務めるおのさんは「千葉は石井講祐選手、富山は大塚裕土選手に注目。どちらもシューターですが、石井選手は3ptの成功率がリーグ1位で、決めて欲しいところで決めてくれる選手。千葉出身なので、優勝にかける思いも強い。大塚選手はオールスターでMVPに選ばれてすごく上がっている選手。宇都選手との息がすごくあっているので、オフェンスでどう千葉に向かって行くのか」と、両チームを引っ張るシューターを注目選手にあげた。

栃木ブレックスVS川崎ブレイブサンダース

 東地区2位の栃木と、中地区2位の川崎戦は、Bリーグ初年度ファイナルのカードと同じ組み合わせ。「川崎は初年度の悔しさもあるので、特に注目のゲーム」と、解説の渡邉さんが話すように、競合同士の因縁の一戦だ。

 ゲスト解説の小宮さんは、「栃木は自分たちのストロングポイントをよく理解している。特筆すべきはリバウンドとディフェンス。ディフェンスは目に見えてハードにプレーしているが、オフェンスは非常に冷静。川崎は辻選手や篠山選手といった代表に招集される選手の関係でチーム作りに少し時間がかかったのかという印象。両者ポイントはリバウンド。栃木はリーグでもリバウンドがNo.1。川崎は外国籍選手を3名使って挑む形もあるので、高さがる。栃木も苦しむと思う」と空中戦を予想した。

 MCおのさんは「注目は栃木・田臥勇太選手、川崎・篠山竜青選手。田臥選手はCSに合わせるように復帰してきたし、田臥選手が入るとチームの雰囲気が変わる。オフェンス、ディフェンス共にまとまりが出てくる。篠山選手は初年度ファイナルで敗退した時に涙を流していたのが印象的だったので、今年こそという思いは人一倍強いと思う。だからこそ栃木の対策も徹底的にしてくると思う」と、チームの顔に期待を寄せた。

琉球ゴールデンキングスVS名古屋ダイヤモンドドルフィンズ

 西地区1位の琉球と、同地区2位の名古屋。シーズン成績は琉球5勝、名古屋1勝と、琉球優勢だ。

 両チームについて解説の渡邉さんは、「琉球はジョシュ・スコット選手の怪我で一時チーム力がダウンしたけど、そこからここまで来たということはチームとして成長したということ。CSにかける思いはすごく強いと思う。昨年のカードと一緒なので、リベンジなるかということがポイント。琉球、名古屋共にCSにかけるストーリーがある。名古屋は最後の最後までCS進出がわからなかったので、勢いがある。お互い思い入れを込めた試合になる。名古屋がリベンジできるかというところに注目したい」と見どころを語った。

 MCおのさんは、「琉球は古川孝敏選手、名古屋は安藤周人選手。古川選手は日本代表にも選ばれている。チームで今季54試合にスタメン出場していて、日本人チームトップの平均10.5得点。安定感があるベテラン。そういう選手がどっしりと構えているというのは大きい。安藤選手は今季全試合にスタメン出場していて、日本人チームトップの平均14.6得点。爆発力のある選手なので、沖縄のかたいディフェンスにどういう風に対応していくのかというのも見どころ」と、注目選手をあげた。

新潟アルビレックスBB vs アルバルク東京

 昨シーズンの王者・東京と、CS初出場の新潟の、注目のカード。新潟はCS初出場ながら、初年度ファイナリストの川崎に競り勝ち、昨シーズンリーグ最高勝率を記録した三河を抑え、中地区優勝を果たした。過去2シーズン、終盤までCS進出争いを繰り広げながら惜しくも手が届かなかっただけに、今年にかける思いは並々ならぬものがある。

 新潟の躍進のポイントは、2年連続得点王に輝いたダバンテ・ガードナー選手と、チームの司令塔・五十嵐圭選手との強力デュオのコンビネーション。さらに、数々の優勝経験のある柏木真介選手の加入により、昨シーズンはリーグワースト2位だった平均失点がリーグ上位6位の堅い守りに変貌した。

 五十嵐選手は今年のチーム状況について、「過去2シーズンは、ブースターが期待してくれている中で期待に応えることができなかった。真介が入って来てくれて、チームにディフェンスの大切さだったりを意識付けしてくれている。ダバンテとのコンビネーションは年々良くなっているけど、まだ完成系だと思っていない。CSでも周りを驚かせるようなプレーをしていきたい」と語り、CSでの活躍を誓った。

 スタジオでは解説の渡邉さんが「五十嵐選手とガードナー選手が非常に安定している。そのままレギュラーシーズンを戦え終えたということで、CSではいつも通りの試合をできるかということがポイント。CSの経験がないだけに、そこは多少不安がある。ただ、ベテラン勢の力はとても心強い。五十嵐選手、柏木選手、池田選手の活躍が今回の躍進に繋がった。CSではより一層ベテランの経験が必要だと思う」とベテラン勢の躍動に期待を寄せた。

 一方の小宮さんは、「東京はディフェンディングチャンピオン。昨年度も東地区の2位から出場して優勝まで行っているので、そんなに気にしていないと思う。経験があるので、巻き返す。後半戦になってギアを入れ換えることができる。これはやろうと思ってできることではない。練習量が物を言っている。自信になっている」とチャンピオンだからこその経験と余裕を語るも、「ポイントは、ガードナー。新潟にしても東京にしても、起点になる存在。アルバルクは全力で止めに来る。東京はあまりディフェンスで仕掛けてくる印象はないが、ガードナーのところは仕掛けざるを得ない。最終節の北海道戦を見てもダブルチームを試していたので、二人がかりのディフェンスを仕掛けて来る可能性がある」と分析。

 おのさんは、「新潟はホームゲームで24勝6敗、勝率8割というのはすごく大きい。新潟は五十嵐圭選手、東京は馬場雄大選手に注目。五十嵐選手は過去2回CSを逃している中で、強い気持ちで地元新潟をCSに導いた。優勝してCSに行ったということがすごく大きい。馬場選手は、田中選手不在の中、得点守備でより一層活躍が求められる。勢いにも乗っているから楽しみです」と語った。

 それぞれのチーム、選手、ブースターの熱い思いを乗せて、Bリーグ王者をかけた戦いが始まる。

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[文/構成:ココカラネクスト編集部]