充実感と希望に満ちた1年が幕を閉じた。曇天の中行われたRCS最終戦、明大はクラス2Aで花田凱成(農2=祐誠)が3位と、表彰台の一角に食い込んだ。強豪ぞろいのクラス1では昨年度2位の渡邉慶太(政経2=浦和工)が5位に入賞した。◆3・10 明治…

充実感と希望に満ちた1年が幕を閉じた。曇天の中行われたRCS最終戦、明大はクラス2Aで花田凱成(農2=祐誠)が3位と、表彰台の一角に食い込んだ。強豪ぞろいのクラス1では昨年度2位の渡邉慶太(政経2=浦和工)が5位に入賞した。

◆3・10 明治神宮外苑クリテリウム(明治神宮外苑外周コース)

▼グループ2A

 花田――3位

 野本――8位

 小林――16位

※甲斐は途中棄権

▼グループ2B

 松村――4位

※荒川、塩島、田川は途中棄権

▼グループ1

 渡邉――5位

 青木――26位

※竹村は途中棄権

2年連続の表彰台とはならなかった。「逃げに乗って少人数になってから勝負する」というプランを描いていた渡邉。しかし集団は思っていたほどバラけることなく残り1周を迎える。ゴールスプリントに備えていたつもりだったが「位置取りのところで詰めが甘かった」(渡邉)と、昨年度ほどの食らいつきを見せることができないまま5位に終わった。

今冬は体調不良により入院生活を送っていた渡邉。退院してからも「レースに出ないで練習に集中していた」(渡邉)。レースから遠ざかっていたことによる試合勘の欠如が大きな足かせとなった。「結果を求めて気持ちを引き締めていきたい」(渡邉)。RCS年間2位という称号を引っ提げ、勝負の年に向かう。

格上の選手と堂々渡り合った。クリテリウムが得意な青木拓穂(営1=高崎工)は一つ上のランクであるクラス1での出走。「スピードも全然違うしみんな脚あるしで圧倒された」(青木)と言うものの、渡邉を勝たせるために周りの逃げをつぶすことに奔走した結果、集団の先頭を引っ張るなど健闘が目立った。昨年度のインカレでも2種目で入賞を果たしており、「練習もまじめにやっていて活躍が期待できる」(竹村拓・法3=北桑田)。隠れていた脇役がいよいよ主役に躍り出る。

エトキ:果敢に明大勢を引っ張る青木

 来年度の目標は引き続きインカレの総合優勝だ。すでに次期主将としてチームを率いる竹村は「(主将を務めるのは)正直なところものすごく大変」と苦労を口にするものの、「率いている以上は自分が結果を出して背中で引っ張る」と決意は固い。個性豊かな新戦力も加わる予定の明大自転車部。昨年度は惜しくも2位に終わったインカレをターゲットに新たな歩みを進めていく。

[川和健太郎]

試合後のコメント

竹村

ーーチームとしてのレースプランは。

「特に(渡邉)慶太がマークされるだろうとのことだったので、逃げの展開にして最後にスプリントがあったらリードアウトとか隊列組んでやるという感じだったのですが、自分は半分くらいで降ろされてしまったので何も貢献できず、ただただ不甲斐ないレースだったなと思います」

ーー新年度の個人としての目標は。

「昨年4位に入った個人ロード、インカレロード、全日本ロードは何がなんでも優勝したいと思っているので、自分がインカレ総合優勝しようと率いている以上は自分が結果を出して背中で見せないと話にならないと思うので、だから尚更今日の結果は不甲斐なくて悔しかったです。でもここからまたやるしかないと思っているので、頑張るしかないです」

渡邉

――個人5位でした。

「去年は2位で今年は優勝って流れだったのですが、そういう所で勝ち切れないというのはやっぱり実力的にも足りていないと感じました。去年以上にメンバーも濃かったですが、それでも去年を上回る走りができれば勝つことはできたと思うので、トレーニング頑張らないとなと思いましたね」

――来年度への意気込み。

「来年は去年おととしと体調不良が続いていて、完璧な状態で挑んだ大会っていうのはなかったと思うので、今年はインカレに向けて、目先の結果を求めず長い目で見て、最終的に成長して勝負できたっていう悔いの全く残らない、結果にも満足できるように、練習をしっかりして挑みたいです」

青木

――大学初年度を振り返って。

 「同期の中だと自分は怪我とかほとんどなくて、落車もしていなかったので健全というか平和というかに過ごせて。結果もインカレでは6位入賞と8位入賞で良い成績という程ではなかったのですがぼちぼちな成績を残せて。来年はもっと攻めて走って、入賞、優勝していきたいと思います。(自己採点すると)転ばなかったので90点くらいで(笑)。怪我しなかったので」

――来年度の目標。

 「インカレの個人追い抜きと団体追い抜きで表彰台以上絶対にいきたいです。(来季へ向けて)機材とかもいろいろ新しくして、強力な新入生も入ったので自分の強みをどんどん生かしてインカレでも活躍したいと思います」