2人のトップ10プレーヤーがジカウイルスへの懸念を口にしつつ、リオ五輪参加を辞退した。 女子では世界5位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)が、男子では世界7位のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)が、ITF(国際テニス連盟)による来月のリオデジャ…

 2人のトップ10プレーヤーがジカウイルスへの懸念を口にしつつ、リオ五輪参加を辞退した。

 女子では世界5位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)が、男子では世界7位のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)が、ITF(国際テニス連盟)による来月のリオデジャネイロ・オリンピック参加者リストにその名が載ったあとに、参加辞退という決断を発表した。

 「医師や家族と話し合ったあと、特に女性として、私のキャリアと健康へのリスクが高すぎるという結論に達した」と、2014年全仏オープン準優勝者で24歳のハレプはフェイスブック上に掲載した。

 「私にとって家族は(五輪出場より)ずっと重要なことであり、テニスのキャリアが終わったあとに自分の子供を持つことができないという危険を冒すことはできない」とハレプ。

 一方、ウィンブルドンで初めてのグランドスラム決勝を体験した25歳のラオニッチは声明文の中で、「僕はジカウイルスに関わる不確かさを含めた様々な健康面での懸念から、この決断に至っている」と説明した。

 ゴルフの場合と違い、世界最高峰のテニススターの大部分はリオ五輪に行くことを予定している。女子ではトップ20のうち18人が出場予定者リストに名を連ねており、男子ではトップ15のうち13人が出場予定となっている。(C)AP