12月27日、札幌ドームで『NPB12球団ジュニアトーナメント supported by 日能研』が開幕。ともに本拠地を東京に置き、ジュニアチームでも練習試合でしのぎを削ってきた巨人とヤクルトが予選リーグ初戦で激突。接戦となったが、ヤクル…

 12月27日、札幌ドームで『NPB12球団ジュニアトーナメント supported by 日能研』が開幕。ともに本拠地を東京に置き、ジュニアチームでも練習試合でしのぎを削ってきた巨人とヤクルトが予選リーグ初戦で激突。接戦となったが、ヤクルトジュニアが3対2で競り勝った。

 練習試合では1勝3敗と負け越していただけにヤクルト・度会博文監督は「いろんな選手を使いながらウチのスタイルで勝てました。自信になったはず」とベンチ入り16選手中13選手を使う積極采配に応えた選手たちの活躍に目を細めた。
 特に投手は4投手を短いイニングで継投し、強打の巨人打線を2失点に抑えた。宮本慎也ヘッドコーチの長男である右腕・宮本恭佑が2番手として3・4回を3四死球出しながらも無安打無失点に抑えて勝利投手となった。

 

父の引退試合の始球式より「緊張した」と話す宮本だが、走者を出しても落ち着いた投球を見せた。

 

 また打線は、4回表に三河和希の2ラン本塁打で先制すると、6回表には3安打と打線が繋がりダメ押しの3点目を黒岩秀哉のタイムリーで奪った。黒岩は試合後に笑顔を弾けさせながら「大会前はレベル50くらいだったと思いますが、レベル100になったと思います」と話した。
 そして宮本は「巨人とは何度かオープン戦をしていたので、タイミングが合わぬよう緩急を意識しました」と好投の要因を話した。

 井上和輝主将が「元気はどのチームにも負けない」と話すように、明るく思いきりの良い戦いが持ち味のヤクルトが第1回大会(2005年)以来の優勝を目指して、28日は前回大会優勝の中日と対戦する。

 

三河は「得意のインコースだったので」と話し、憧れの選手と話す浅村栄斗のような思いきりの良いスイングで本塁打を放った。

 

★予選リーグ・グループD
ヤクルト 0002010=3
読売   0000011=2
【ヤ】藤崎、○宮本、伊藤、岸野−井上
【読】●畠山、沖−伊藤、鶴田
本塁打:ヤクルト・三河、読売・森山

 

巨人に本番で雪辱を果たし、喜びを爆発させる選手たち