関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)もいよいよ最終週だ。他校の結果を受けて既に2年ぶりの優勝が決定している早大は、最大のライバル・東京医療保健大と対戦した。昨年の全日本大学女子選手権(インカレ)覇者である東京医療保健大に勝利して、今後につなが…

 関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)もいよいよ最終週だ。他校の結果を受けて既に2年ぶりの優勝が決定している早大は、最大のライバル・東京医療保健大と対戦した。昨年の全日本大学女子選手権(インカレ)覇者である東京医療保健大に勝利して、今後につながるゲームにしていきたいところだったが、第3クオーター(Q)に13点のビハインドを負う。最後まで決定力で相手に差をつけられ、追い上げることができずに68-85で敗戦。リーグ戦2つ目の黒星を喫し、優勝こそ決まっているものの早大に笑顔は見られなかった。

 前半は互角の戦いを繰り広げた。相手は早大の強みであるインサイドを徹底的に封じ込む作戦に出るが、厳しいディフェンスをこじ開けてC田中真美子(スポ4=東京成徳大)やC中田珠未(スポ3=東京・明星学園)を中心に得点する。この早大のインサイド陣のプレーによって東京医療保健大のチームファウルがかさみ、第1Qは早大が優位に進める。第2Qには本調子を取り戻したF内山未悠(社3=愛知・桜花学園)の連続得点などでリードを奪うと、相手はたまらずタイムアウトを要求。このタイムアウトを機に東京医療保健大も猛追を見せ、34-37とわずかにリードを奪われて試合を折り返した。


この日チーム最多得点の内山

 第3Q開始早々に相手にバスケットカウントを与えると、このプレーを契機にじわじわと点差を離されてしまう。F細貝野乃花(スポ3=愛媛・聖カタリナ女)のスリーポイントなどで一矢報いるが、見事な東京医療保健大の連携プレーを前に、早大が後手に回る時間が増加。岡田(東京医療保健大3年)や平末(東京医療保健大3年)が繰り出す鮮やかなパスに反応できず、足が動かない場面も見られた。反撃の足がかりをつかみたい早大は、第4Qに内山が確実にミドルシュートを沈めるが、時すでに遅し。68-85と17点差をつけられ、苦杯を喫した。


主将としてもガードとしてもチームを引っ張る高田

 力負けだった。前半は拮抗(きっこう)した試合展開だったものの、逆転のきっかけをつかむことができなかった。昨年のリーグ戦、インカレ共に制しているライバルに、勝負強さを見せつけられてしまった今試合。優勝が決まっているとはいえ、このままでは終われない。あすはライバルにリベンジを果たし、笑顔でリーグ戦を締めくくりたい。

(記事 下長根沙羅、写真 森田和磨)

第68回関東大学女子リーグ戦 10月27日(vs東京医療保健大)
  1Q2Q3Q4Q合計
早大1717142068
東京医療保健大1819242485
◇早大スターティングメンバー◇
G#21 高田静(スポ4=山形市立商)
C#14 田中真美子(スポ4=東京成徳大)
F#23 澁谷咲月(スポ3=大阪薫英女学院)
C#33 中田珠未(スポ3=明星学園)
F#37 内山未悠(社3=愛知・桜花学園)
コメント

F内山未悠(社3=愛知・桜花学園)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

チームとして油断とかは全然なかったし、みんなで絶対に勝ちに行くっていう気持ちでやったんですけど、やっぱり少しずつディフェンスの最後粘りきれなかったところとか、リバウンドで取りきれなかったところとか最後までやりきるっていうところのちょっとした積み重ねが3ピリとかでも相手のシュートが入ったり乗ったりっていうところにつながってしまったので、チーム全員が1つになりきれなくって受身に回ってしまったのが反省だと思います。

――優勝が決まっていた中での難しさなどはありましたか

優勝は決まっていたかもしれないけど、優勝チームとしてやるべきところとか見せる姿とかがあるし、周りもそういう風に見ているからそんな中でワセダのバスケットをしっかりやろうっていう感じだったんですけど、1ピリとかはせっていたんですけど後半の出だしとか3ピリとか最後までの気持ちの持って行き方が相手より劣ってしまったのかなと思います。

――前半と3ピリの大きな差は

ディフェンスのところで受け身になってしまったっていうのもあるし、相手が時間を使って攻めて結局スリーポイントで決められたり、ピック使われた後に寄って外捌かれてとか全部自分たちから仕掛けることができなくて、後手に回ってしまって前からプレッシャーかけたり声出したりとかそういうのが出来ない中で相手にスリーとか決められて勢いに乗られてしまって、特別3ピリが受け身になってしまったというわけではないんですけど、前半思うように点が取れないところから失点が増えてしまったのかなと思います。

――相手のドライブに対しての対策はありましたか

ワセダはワセダのバスケット自体が相手に関わらずドライブをさせてそこに対してどんどんヘルプ、カバー、ローテーションというのがディフェンスなんですけど、きょうはドライブ来るってわかっていてもそれに対して周りが助けてあげられなかったので結構ドライブでやられてしまったのでそこはあした修正して行きたいです。

――シュート精度が良かったと思いますが、ご自身のプレーはいかがでしたか

後半はまあシュート入ったかもしれないんですけど前半最初の方が全然噛み合っていなくて、もっと最初から強気でどんどん行かなければいけなくて3、4ピリではもう遅かったので、良くはなかったのであしたもっとやりたいと思います。

――あしたへの意気込みをお願いします

順位は変わらないかも知れないけどインカレにもつながると思うので、チーム全員で反省して強気でワセダのバスケットを出来るように頑張ります。