「時は来た!ドラフト指名を待つ男たち」

鈴木 健矢 すずき・けんや
木更津総合→JX-ENEOS
投手・右投左打・177センチ77キロ
1997年12月11日生(20歳)

 

 JX-ENEOSでの3年間で球速10キロ増し。最速147キロに到達した右サイドハンド。トルネード気味、かつ腕を大きく開いてからアンダーハンドに近いトップから投げるため、相手打者は非常にタイミングが取りづらい。加えてチェンジアップ、「中指と薬指で挟む」シンカーに近い握りから真横に曲がるスライダーのキレも鋭く、左打者に対しても難なく打ち取る安定性も持ち味とする。

 そんな鈴木は千葉県袖ケ浦市で生を受け、袖ヶ浦市立長浦小時代に軟式・久保田ストロングスで野球人生をスタート。袖ケ浦市立長浦中2年時に野手から投手に転向。当初はオーバースローだったが、木更津総合2年時にサイドスローへ。すると最速も入学当時の125キロから130キロ中盤へとアップし、2年秋にエースナンバーを背負うと千葉県大会優勝・関東大会準優勝に貢献。2015年のセンバツでもリリーフで2試合に登板し、計6回を投げて4奪三振1失点と上々の成績を残した。高校時代の最速は137キロだった。

 高校卒業後は社会人の名門・JX-ENEOSへ。入社早々に登板機会を得るとチャンスを確実にモノにする実戦度の高さを披露。特に三菱日立パワーシステムズに補強された都市対抗野球では、デビュー戦の日本生命戦で3分の2回を無失点に抑える強心臓が光った。
 2年目の昨年は侍ジャパン社会人代表にチーム最年少で選出され、BFAアジア選手権で2試合登板、5回5奪三振で2勝・防御率1.80。国際試合でも実績を残したこの時点で早くもプロ野球スカウト陣に「来季ドラフト候補」としてマークされるようになった。

 高卒3年目の今年も三菱日立パワーシステムズの補強選手として都市対抗3分の2回無失点をはじめ、各公式戦でも高い奪三振率を誇る鈴木。「勝ちパターンの中継ぎはもちろん、年間60試合以上の試合を任されるようにしたい」とプロ入り後の青写真も明確な右サイドは、日本球界最高峰の世界でも自分の強みを出し切る覚悟だ。