今秋11月10日、いよいよ開幕を迎える「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」。

無料スポーツアプリ「スポーツブル」では、9月29日(土)11時から品川プリンスホテルで行われるeドラフト会議の様子が「eスポーツ」ページ内の「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ特設ページ」でライブ配信される。

約29万人を動員した「東京ゲームショウ2018」でも様々な新展開を発表したeBASEBALL、eドラフト会議の行方にも注目だ。

新しいプロ野球誕生「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」今秋11月10日開幕

この一大ニュースは、今夏、メディアを席巻した。これまでも全国規模大会が開催されていた「パワプロ」シリーズがプロ化されたことは、ユーザーにとっても野球関係者にとっても大きな変化をもたらしたといえるだろう。

2018年7月19日午後、株式会社コナミデジタルエンタテインメントが「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」開幕記者会見を行い、プロ野球史上初の試みとなる「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」について発表した。

「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」は、KONAMI野球コンテンツ(『実況パワフルプロ野球 チャンピオンシップ2018』『実況パワフルプロ野球2018』)を競技タイトルに使用し、NPB(一般社団法人日本野球機構)と共同で開催する本格野球リーグになっている。

公式映像はYouTubeで閲覧可能

「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」の特徴は、eBASEBALL日本一までの大会形式だ。

ペナントリーグに参加するプレイヤーを選手報酬を受け取る“プロ野球eスポーツ選手”として登録し、プロテスト東西選考会にドラフト、日本シリーズなど、実際のプロ野球に近いレギュレーションも設定されている。まさに本格eスポーツ新時代の到来。

今季「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」に参加する36名の候補生たちは、プレイステーション4、プレイステーション Vita用ソフト『実況パワフルプロ野球2018』、もしくは『実況パワフルプロ野球 チャンピオンシップ2018』からエントリーし、オンライン予選(2018年7月30日~8月5日)で好成績を収めたプレイヤー達。

さらに西日本、東日本でそれぞれ行われたオフライン選考会を通過し、実技審査とKONAMI人事部の面接審査を経て、eドラフト候補生となった精鋭たちだ。9月29日に行われるeドラフト会議では、プロ野球12球団からeスポーツ選手として指名される様子も公開される。

選手にとっても球団にとっても、運命の瞬間。このeドラフト会議は、東京・品川プリンスホテルで開催され、日本野球機構(NPB)・コナミデジタルエンタテインメント主催で執り行われることに。

実際のeドラフト会議上では、各球団が3名のeスポーツ選手を指名していくスタイルで、2018シーズンを戦う3名のチームメイトがここで決定する流れ。選手達は、すでに各メディアを通じて希望球団を挙げているが、運命の瞬間は当日まで持ち越される。

ドラフト1巡目、2巡目は一斉に指名を行う「入札抽選」方式で行い、全球団が一斉に選手を指名し、重複した場合は抽選で決定する。これを全球団の選択が確定するまで繰り返し行い、3巡目は「2017年のプロ野球ペナントレースの逆順※」に指名を行う。

※「2017年のプロ野球ペナントレースの逆順は、ロッテ→ヤクルト→日本ハム→中日→オリックス→巨人→楽天→DeNA→西武→阪神→ソフトバンク→広島、となっている。

eドラフト会場の都合上、一般入場や観覧は不可。選手、球団、リーグ関係者のみが集う品川プリンスの様子は、「スポーツブル」のライブ配信で見守りたい。

各球団3名づつ指名された12チーム計36名のプロ野球eスポーツ選手は、2018年11月から12月にかけて行われる全5節(1チームあたり3試合×5節の合計15試合を戦う)「eBASEBALL ペナントレース」に参加する。

現実のプロ野球と同様、セ・パ両リーグに分かれたペナントレースが終了すると、両リーグの上位3チームが戦うリーグ代表決定戦を実施。ここで優勝したチームはリーグ王者となり、2019年1月に行われる最終決戦「eBASEBALL 日本シリーズ」へ進出する。

このように実際のプロ野球さながらの入団方法、試合形式が採用された「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」では、参加するeアスリート選手にも選手報酬が支払われる。総額1200万円という選手報酬は、eBASEBALL ペナントレースでの上位進出やeBASEBALL 日本シリーズでの優勝といった球団記録だけではなく、最多安打、打点、本塁打、最優秀防御率、最多奪三振といった個人タイトルにも設定される。

そして、特筆しておきたいのが、お馴染みの人気野球ゲーム「パワプロ」で「eプロ野球選手」が誕生するという革命だ。昨年のパワプロ覇者マエピー選手は、eドラフトを前にリアルな意気込みを語っている。

「子どもの頃、親にゲームばっかりして、と言われた自分がプロになったところを証明したい」

昨年のパワプロ覇者マエピー選手 KONAMI本社にて撮影

大袈裟かもしれないが、「パワプロ」という野球ゲームの根強い人気と進化によって、必然的にeアスリート達を全国各地で育成してきた、という真実。「パワプロ」に関わる沢山の人達によって、「パワプロ」は毎分毎秒進化し続けている。

『パワプロ』の魅力を改めて語るならば、喜怒哀楽だ。

eアスリートが操作するゲームキャラのプレイヤー自身も、満塁のチャンスでタイムリーヒットを打てば喜んだり、ホームランを打たれたプレイヤーが頭を抱えるなど、一喜一憂がゲームを見ている人達、つまり観客にも楽しめる。

さらに、画面全体の可愛さや親しみ感。

ここも人気が高い。実際のプロ野球を可愛いキャラクターがリアルにプレーできるという特徴は、eスポーツ競技の中でも、稀だ。ゲーム知識がなくとも、試合展開やゲーム中の様子が大勢の人たちで楽しめる。

お茶の間で野球観戦をしていた家族や友人との懐かしい光景も彷彿とさせる、人間味溢れる「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」。パワプロを通じて、eスポーツシーンのグレイゾーン、つまり普段ゲームをあまりプレーしない人や、ゲームに馴染みのない幅広い年代にもアプローチしていることも覚えておきたい。

さらに野球ファンなら、プロ野球のシーズンオフに時期に開幕を迎える「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」がもう一つの球団同士の戦いになり、プロ野球一斉キャンプインまでの「オフシーズン」が「オフ」ではなくなる。

PCやスマホで、試合配信を見る時代、eBASEBALLはスポーツ業界に新たなムーブメントを巻き起こすだろう。まずは9月29日午前、品川プリンスホテルで行われるeドラフト会議の行方に注目したい。

取材・文/スポーツブル編集部

__

eドラフト会議/関連記事

eドラフト直前!eアスリート じゃむ〜選手インタビュー記事

「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」eドラフト会議 スポブルでライブ配信 

eドラフト会議ライブ配信「スポブルeBASEBALL パワプロ・プロリーグ」特設ページ