ラグビーワールドカップ2019のアフリカ最終予選を兼ねたアフリカ・ゴールドカップ2018は、7月7日に第4節の2試合がおこなわれ、初出場を目指すケニア代表が地元ナイロビでウガンダ代表を38-22で下し、3勝0敗(勝点12)となった。また、…

 ラグビーワールドカップ2019のアフリカ最終予選を兼ねたアフリカ・ゴールドカップ2018は、7月7日に第4節の2試合がおこなわれ、初出場を目指すケニア代表が地元ナイロビでウガンダ代表を38-22で下し、3勝0敗(勝点12)となった。また、チュニジアに遠征したジンバブエ代表が宿泊先だったホテルの質に抗議し、路上で一泊したことが明るみになって注目を集めていたチュニジア代表×ジンバブエ代表の試合は、18-14でチュニジア代表が競り勝った。

 ワールドカップ6大会連続出場を目指すナミビア代表(3勝0敗、勝点15)の対抗馬と見られているケニア代表は、相手より3トライ以上多くトライすれば得られるボーナスポイントをまたしても逃したが、勝利でファンの声援に応えた。隣国のライバルであるウガンダ代表との間には「エルゴンカップ」のタイトルもかかっており、5月におこなわれた第1戦に続く連勝で栄冠を手にしている。
 ウガンダ代表は0勝2敗(勝点0)。

 初戦でナミビア代表に0-118と大敗していたチュニジア代表だが、ジンバブエ代表を下して1勝1敗(勝点4)となり、3位に浮上した。ジンバブエ代表は0勝1分2敗(勝点3)。

 先週初めに起きた“路上泊騒動”は、ホテルの外の歩道で眠るジンバブエ代表選手たちの写真を、ジンバブエの元スポーツ大臣であるデイヴィッド・コルタート氏などがソーシャルメディアで拡散したことで明るみとなり、アフリカだけでなくヨーロッパなどのメディアも大きく取り上げ物議を醸した。

 7月2日にチュニジア入りしたジンバブエ代表のイライラは、チュニスの空港から始まっていたという。入国ビザの手続きに関して、試合の運営側との間で情報の食い違いがあり、1人あたり60ディナール(約2,500円)を支払うことを拒んだことで空港に4時間足止めされた。そして、夜に宿泊先だったベジャのホテルに向かったが、バスルームの状態が悪い部屋があり、スイミングプールもなく、インターネットの速度が遅かったことなどから、ホテルの水準が低いとして宿泊を拒否。抗議の意思を示すため、その晩は、ジンバブエ代表の選手・スタッフ全員がそのホテルの前の路上で寝ることにしたという。
 明け方に代替宿泊施設が用意され、移動したジンバブエ代表は、準備を整えて週末の試合に臨んでいた。

 アフリカラグビー協会とチュニジアラグビー協会は火曜日に声明を出し、謝罪。一連の出来事について、ジンバブエ代表を不利にすることを意図したものではないと強調した。

 しかし、非難を浴びたホスト側のチュニジアラグビー協会には納得いかない気持ちもあったようで、翌日に改めて声明を出し、ジンバブエ代表団がとった行動は、反スポーツ的で、非倫理的行為だと、深い遺憾を表明していた。

 注目の試合は接戦となり、ホームで負けられないチュニジア代表が1点リードで迎えた試合終了間際にドロップゴールを決め、決着。ノーサイドとなった。

 アフリカ最終予選は1か月のブレイクをはさみ、8月4日に再開する。