「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)の1日目、男子シングルス1回戦でマキシム・ジャンビエ(フランス)を7-6(0)、6-4、6-3のストレートで破ってグランドスラム復帰戦を勝利で飾った錦織圭(日本/日清食…

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)の1日目、男子シングルス1回戦でマキシム・ジャンビエ(フランス)を7-6(0)、6-4、6-3のストレートで破ってグランドスラム復帰戦を勝利で飾った錦織圭(日本/日清食品)が、試合後にWOWOWのスタジオに登場し、インタビューに答えた。

まず、3大会ぶりとなるグランドスラムについて聞かれた錦織は「久しぶりのグランドスラムで、正直ちょっと緊張はありました。高揚感もありましたし、楽しみでもあったのですが、プラスして良い結果も出したいという気持ちも少しずつ出てきているので、序盤は特に緊張はありました」と答えた。

そして、試合を振り返って伊達公子さんに「やりにくい気持ちは序盤に強かった?」と聞かれ、「知らない選手だったのでビデオでチェックはしたんですけど、想像していた以上にアグレッシブなプレーをしてきたし、入らないときも多いけど、入ったときのボールの深さや速さが、たぶん他にいないようなアグレッシブさのプレーヤーだったので、特にクレーということもあり、ストロークのリズムを作るのが難しかった。もう少しラリーをしたかった」と語った。

また「タイブレークの入り方が大切かなと思ったんですが」という伊達さんのコメントに対しては「1セット目の終わりでやっとリターンの場所を変えてみたり、アグレッシブにいかないとなというのを感じて、それをしっかりタイブレークで出せたのが良かった」とも答えた。

地元勢のジャンビエに対する歓声が大きかった点については、「一番すごいときはやはり気になります。ヒートアップしたときは集中するのが大変です」と笑いながら答えた。また、「さっきもコーチと話していたんですが、毎年フランス人と戦っているような気がするので、アウェーの中でも頑張らないといけないですね」とコメントした。またそういう状況での気持ちの鼓舞の仕方については「単純なんですけど、アウェーだと思わずに、相手の応援が自分の応援だと思えばそんなに苦にならないので。うるさいときはうるさいですけど、それも自分のためにしてくれているんだと言い聞かせれば大丈夫になります」と答えた。

2回戦で戦う相手は、ブノワ・ペール(フランス)とロベルト・カルバレス バエナ(スペイン)の勝者だが、それについては「ペールはバックに関して言えば、僕の中で1位か2位くらいに上手くて精度も高いのでやっかいな選手です。おそらく彼が勝ち上がって来るのかなと思います。カルバレス バエナも戦ったことは無いですが、彼もトップで戦っているので、今日の相手よりは情報も入ってくるだろうし、どちらにしろ2日間空いているので良い準備を自分の中でしっかりして、次に備えたいと思います」とコメントした。

「全仏オープン」は、珍しく1回戦の後に2日間の空きができるが、それについても「珍しいですが、2日間あるので身体もリカバリーしてくれると思います。それはラッキーではありますね」と語った。

そして最後にファンに向けて「今日はみなさん、応援ありがとうございました。2回戦もこの調子で頑張っていきたいと思います」と笑顔で語った。(テニスデイリー編集部)

※写真は1回戦を勝利で飾った錦織圭

(Photo by Mike Frey/Getty Images)