「ニューヨーク・オープン」(アメリカ・ニューヨーク/2月12~18日/ハードコート)大会6日目、錦織圭(日本/日清食品)は準決勝で、世界ランキング11位で本大会第1シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)と対戦。1-6、6-3、6(4)-…

「ニューヨーク・オープン」(アメリカ・ニューヨーク/2月12~18日/ハードコート)大会6日目、錦織圭(日本/日清食品)は準決勝で、世界ランキング11位で本大会第1シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)と対戦。1-6、6-3、6(4)-7のフルセットでアンダーソンに敗れ、錦織は準決勝敗退となった。試合時間は2時間11分。

両者は予選を含めて過去に7回対戦しており、6勝1敗で錦織が大きく勝ち越していた。対戦相手のアンダーソンはフランシス・ティアフォー(アメリカ)を破って準決勝に進んでいた。◇   ◇   ◇

第1セット、錦織は自身のリズムを作ることができず、ミスも目立った。第2ゲームでブレークされると、その後もアンダーソンの長身から放たれる強烈なサーブに苦しめられる。第6ゲームでなんとかサービスゲームをキープするも、ゲームカウント1-6と圧倒された形で第1セットを落としてしまう。

続く第2セットの第4ゲーム、錦織はこの試合初のブレークに成功する。ミスの目立ち始めたアンダーソンに対し、錦織はきっちりと自身のプレーを進めてブレークを許さなかった。第9ゲーム、サービング・フォー・ザ・セットで錦織はセットポイントを2つ得るも、あと1本がなかなか取れず、デュースに追い込まれる。しかしここでも落ち着いたプレーを見せた錦織のショットにアンダーソンが追いつけず、6-3で錦織が第2セットを取り、勝負は第3セットに持ち越された。

迎えた第3セット、錦織はリターンダッシュでネットに詰めてチャンスを作ろうとするも、なかなか上手くいかない。一方のアンダーソンも強力なサーブやショットで錦織を苦しめるが、決定打を欠く。お互いにサービスゲームをキープし合ったまま試合はタイブレークに突入した。

先にミニブレークに成功したのは錦織だったが、アンダーソンも錦織に流れを持っていかせようとしなかった。マッチポイントをアンダーソンに握られ、長いラリーが続いたが、最後は錦織のショットがネットを越えることができず、6(4)-7で第3セットを落とし、準決勝敗退が決まった。

終始、アンダーソンのサーブと左右に振る強烈なショットに苦しめられた錦織。途中、右太もものマッサージを受ける様子も見られたが、怪我ではなく疲労のようだった。また、長期療養の原因となった右手首も悪い様子は見られず、一安心といったところだ。

錦織はこの「ニューヨーク・オープン」でATPツアーに復帰。ATPツアーベスト4は、昨年8月の「シティ・オープン」以来、半年ぶりとなったが、昨年2月の「アルゼンチン・オープン」以来の1年ぶりとなる決勝進出とはならなかった。

勝ったアンダーソンは明日、決勝でサム・クエリー(アメリカ)と対戦する。試合は日本時間の早朝5時30分に開始予定だ。

敗れた錦織は、2月26日に開幕する「アビエルト・メキシカーノ・テルセル」に出場予定。次はATP500ということで、さらなる強豪が揃う大会になりそうだが、怪我からの復帰後、着実に試合経験を重ねてきた錦織がどこまで戦えるのか注目される。(テニスデイリー編集部)

※写真は「ニューヨーク・オープン」準々決勝での錦織圭

(Photo by Rich Graessle/Icon Sportswire via Getty Images)