ともに「コア4」を形成したポサダ氏、批判噴出のジーター氏を「擁護」 チーム再建を目指し、“改革“を進めるマーリンズのデレ…
ともに「コア4」を形成したポサダ氏、批判噴出のジーター氏を「擁護」
チーム再建を目指し、“改革“を進めるマーリンズのデレク・ジーター新オーナーへの風当たりが強くなっている。メジャー最強とも評されていた外野トリオを全員トレードに出すなど、主力を大量放出していることが波紋を広げており、スーパースターだった男の人気も低下してしまいそうだ。ただ、ヤンキースでジーター氏とともに「コア4」として黄金時代を築いた元捕手のホルヘ・ポサダ氏は、親友を擁護している。
マーリンズは今オフ、昨季ナ・リーグ本塁打王&打点王の2冠を達成し、MVPに輝いたジャンカルロ・スタントン外野手をヤンキースに、4番として打率.312&37本塁打&124打点をマークしたマルセル・オズナ外野手をカージナルスに、不動のリードオフマンとして3度目の盗塁王(60盗塁)に輝いたディー・ゴードン内野手をマリナーズに、それぞれトレードで放出した。
人気も実力もある主力3選手を放出しただけでなく、代わりに獲得した若手の質が良くなかったこともあって、チーム内外から不満が噴出。主力がさらに放出を望む事態となり、クリスチャン・イエリッチ外野手のブルワーズ移籍も決定した。ここでは超有望株を獲得したものの、最強外野トリオは“解体”。J・T・リアルミュート捕手、移籍したばかりのスターリン・カストロ内野手も未だにトレードを希望しているという。
スタントンのトレードが成立した後には、「組織に居たくない者を迎えたくはない」と話していたというジーター氏。数年後の上位進出を目指して、覚悟を決めて改革を進めているようだが、地元ファンやメディアの支持は得られていない。ただ、現役時代から人格者として知られる同氏だけに、親友は信じるべきだと主張している。
要請されればマーリンズ入りも!? 「そうするだろうね」と即答
地元紙「ニューズデイ」は「ヤンキース旧友であるデレク・ジーターのマイアミでの仕事について、ホルヘ・ポサダが擁護する」とのタイトルで記事を掲載。ヤンキースでジーター氏、マリアノ・リベラ氏、アンディ・ペティット氏とともに「コア4」と呼ばれ、黄金時代を築いたポサダ氏は「彼は人々が間違っていると証明したいのだと思う。だから彼は挑戦に立ち向かうんだ。彼は挑戦が大好きだ。彼の人生においてこれは新たな挑戦なんだ」と話したという。
記事の中でポサダ氏は「彼の評判は非常に悪いね」とも言及。そして、ファンに“我慢“も必要だと訴えている。「でも彼はチームをより良くするために、できる限りのことをしている。ファンはいら立っている。しかし、彼らはこれがプロセスであることを理解しなければいけない。アストロズやシカゴもそうだった。プロセスであり、時間がかかるんだ」。一昨年の世界一カブス、そして昨年の世界一アストロズも数年前までは地区最下位に沈んでいた。チーム再建の過程で辛抱はつきものだ。
親友を救うため、手を貸す準備もあるという。記事によると、ジーター氏から提案があれば、マーリンズで働く気はあるかと尋ねられたポサダ氏は「そうするだろうね」と即答。さらに「あちこちへ行くのは好きじゃないんだ。ホームにいるのが好きなんだよ」と話しており、監督、コーチなどの仕事ではなくフロントに入って手助けすることを望んでいるようだ。
ジーター氏は“改革“を成功させ、数年後にマイアミでの人気を取り戻すことができるのか。かつてのチームメートも、その過程を注視している。(Full-Count編集部)