カーリング女子日本代表で、来年2月のミラノ・コルティナ五輪の出場枠を獲得したフォルティウスが23日、帰国し、都内で会見…

 カーリング女子日本代表で、来年2月のミラノ・コルティナ五輪の出場枠を獲得したフォルティウスが23日、帰国し、都内で会見を行った。学生時代から数えて5度目の挑戦で初出場を決めたスキップ吉村紗也香(33)は、「友達、家族から『おめでとう』と届いた。100件以上はいただいたかな」と反響の大きさを明かし、「みんなで力を合わせて出場権を獲得することができた」と笑みを浮かべた。

 五輪2大会連続メダルのロコ・ソラーレ、24年日本選手権優勝のSC軽井沢クとの日本代表候補決定戦を制し、カナダ・ケロウナで開催された五輪最終予選に出場した。開幕6連勝と好発進し、決定戦では1次リーグ最終戦で敗れたノルウェーに勝利。日本女子として98年長野五輪から続く8大会連続の五輪切符を獲得し、歴史をつないだ。

 夢舞台では日本勢初の金メダル獲得を目指す。世界最終予選後は、そのままワールドツアー世界最高峰グランドスラムの1つのカナディアンオープンに出場し、五輪に出場する海外チームと対戦してきた。

 初戦で当たるスウェーデンには9-2と完勝し、五輪に向けて弾みを付けた。吉村は「まだピークにいない。五輪に合わせてくる」と気を引きしめつつ、「初戦はアイスを読んで良いショットを先に決められるかがキーになる」と思い描いた。最後には「五輪金を4年間ぶれずに目指してきた。絶対に取るという強い気持ちを持って26年は戦いたい」と誓った。

 ◆各選手の五輪出場枠獲得の喜び。

 リード近江谷杏菜「ここで勝たなければいけない場面で勝ち上がってきた。一つ一つの戦いの中で成長し続けている実感がある。さらに良い状態で本番に臨みたい」

 セカンド小谷優奈「うれしい気持ち。五輪金メダルに向けてスタートラインに立てた。しっかり調整を重ねて勝ち切れるチームになりたい」

 サード小野寺佳步「ほっとした気持ち。五輪に向けて最高の準備を重ねて、金メダルに向けて頑張っていきたい」

 リザーブ小林未奈「この4年間、チームで準備してきたものが発揮できた舞台だったなと思ってうれしく思う。五輪は小学生から夢に見た舞台。そこに立てるワクワクした高揚感もあるし、日本代表としての責任感も感じている。五輪金メダルに向けて心身ともに、いい準備をして頑張っていきたい」