第104回全国高校サッカー選手権(28日開幕)に出場する静岡県代表の浜松開誠館は23日、静岡・富士市内で、2大会ぶりの…
第104回全国高校サッカー選手権(28日開幕)に出場する静岡県代表の浜松開誠館は23日、静岡・富士市内で、2大会ぶりの優勝を目指す青森山田と練習試合(40分ハーフ)を行った。
主力組が出場した第1試合は序盤にカウンターとセットプレーで失点して0―2。サブ組主体の第2試合も1―3で敗れたが、青嶋文明監督は「こんな感じだろうなあ、という想定内の内容だった。いい反省材料を得られた。全国優勝を狙うチームは、ミスが出たら決めてくる。そのレベルを感じられたのもよかった」と前向きにとらえた。
敗戦の中で存在感を見せたのがMF宗像玲瑠(れいる、2年)だ。第1試合に左サイドハーフで先発すると、50メートル6秒0の俊足を生かして左サイドを突破。何度も攻撃の起点になった。後半19分には、途中出場したFW田窪悠己(3年)へ惜しいクロスを供給。選手権優勝4度を誇る強豪との一戦を「楽しみにしていました。球際が強く、寄せも速かったけれど、1対1やスピードは通用した」と手応えをつかんだ。
袋井市出身で、中学時代は浜松FCでプレー。高校では「自分を厳しく律するため」と寮生活を選び、サッカーに打ち込んでいる。監督も「よくなってきた。攻撃的なカードが1枚増えた」と評価。チームNO1のスピードスターが、29日に控える初戦(対九州文化学園)での大きなピースになる。