米大リーグのホワイトソックスは21日、ヤクルトから村上宗隆内野手(25)を獲得したと発表した。ポスティングシステムによ…

 米大リーグのホワイトソックスは21日、ヤクルトから村上宗隆内野手(25)を獲得したと発表した。ポスティングシステムによる移籍で、総額3400万ドル(約53億7200万円)の2年契約。背番号は「5」に決まった。譲渡金は657万5000ドル(約10億3900万円)の見込みで、出来高の付帯条件によってさらに上昇する。

 今オフのFA市場で注目を集めていた村上に対し、米メディアは当初、複数球団の争奪戦で「8年1億8000万ドル(約284億円」や「5年総額1億2000万ドル(約190億円)」という大型契約が見込まれると報じた。だが最終的にホワイトソックスとは2年3400万ドルという短期契約で合意した。

 米スポーツサイト「アスレチック」は「複数の球団は守備面や空振りの多さを懸念し、長期契約はリスクが高いと見ていた」と解説。MLB公式サイトはメジャー投手の速球への対応力を不安材料に挙げた。

 吉田正尚がレッドソックスと結んだ5年9000万ドル、鈴木誠也がカブスと結んだ5年8500万ドルのような大型契約はならなかったが、1年換算で年俸1700万ドルは鈴木と同等レベル。2年間で結果を残せば、27歳で迎える27年オフにFAで、強豪チームと大型契約を結ぶことも可能になる。