日本ハム杉浦稔大投手(33)が年末年始は“原点回帰トレ”で来季への準備を進めることを明かした。22日、エスコンフィールド…

日本ハム杉浦稔大投手(33)が年末年始は“原点回帰トレ”で来季への準備を進めることを明かした。22日、エスコンフィールドで自主トレ。この日もスパイクを履いてキャッチボールを行った右腕は「この時期はあんまり投げなさすぎるのも僕はよくない。(投げない日が)空きすぎたら、ちょっと肩が緩くなっちゃうんで」と明かした。

右肩の状態維持のため、オフシーズンでも3日に1度はキャッチボールを行うようにしている。現在は球団スタッフがサポートしてくれているが、地元の北海道・帯広へ帰省する年末年始はそうはいかない。そこでキャッチボール相手となってくれるのが「だいたい毎年、父親にやってもらってます」。母校の帯広大谷にあるビニールハウスを借りて、父とキャッチボールを行っているという。

杉浦の父幸男さんは63歳。還暦を過ぎているが、現在も「ソフトボールとかやってるので。普通にキャッチボールぐらいだったら(杉浦の投げたボールも)捕れると思います」と息子のために付き合ってくれている。

今では年末年始限定の“父子キャッチボール”となったが、杉浦にとっては野球人生の原風景だ。「元々は僕の小学生時代の監督だったので、父親が。野球を教わったのは父なんで」。小学3年で入団した「啓西・広陽スターズ」の監督が父幸男さん。今ではアドバイスを受けることはないが、初心に返ることもできる大事な時間だ。

今年の年末年始も帰省予定。「今年はたぶん最小限(の日程)で帰る感じですね。キャッチボールできるタイミングがあれば。あんま投げなさすぎるのも嫌なんで。たぶん父親は言ったら付き合ってくれるとは思います」。今季は18試合登板にとどまった道産子中継ぎ右腕は“原点”から巻き返しの1年をスタートさせることになりそうだ。【木下大輔】