21日に閉幕したフィギュアスケートの全日本選手権(東京・代々木第一体育館)で女子5人目の5連覇を達成した坂本花織(25=…

21日に閉幕したフィギュアスケートの全日本選手権(東京・代々木第一体育館)で女子5人目の5連覇を達成した坂本花織(25=シスメックス)が22日に都内で取材に応じ、50日を切ったミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)へ決意を新たにした。

現役最後の全日本では国際スケート連盟(ISU)非公認ながら今季世界最高の合計234・36点で優勝し、3大会連続で五輪代表に内定。歓喜から一夜明け、「やりきった気持ちが大きすぎた。一瞬オリンピックシーズンを忘れてしまうような『ああ、これが最後なんだ』っていう思いが強かった」と思いに浸った。

22年の北京五輪は、個人で銅メダルを獲得。団体は当初銅メダルだったが、ロシア・オリンピック委員会(ROC)のドーピング問題により2位に繰り上がった。シーズン当初からミラノの目標を「銀以上」と定めていた坂本だが、改めてその意味を強調。「個人は銅だったし、団体は最初3位で、いろいろあって繰り上がりで2位だった。だから、正真正銘の銀以上が欲しい。その何もなく、クリアな銀以上が欲しい」と思いを込めた。

今季の開幕直前までは練習で大技トリプルアクセル(3回転半)に挑戦していたことも告白。回転不足ながら降りられることもあり、「今までで一番惜しいところまではいってた」という。プログラムに入れるまでには至らなかったが、25歳になっても限界を超える挑戦を続けてきた。集大成となる五輪では、日本フィギュア初の「金銀銅コンプリート」も視野。残りの少ない時間で、やり抜く覚悟はできている。