◆第42回ホープフルS・G1(12月27日、中山競馬場・芝2000メートル) 朝日杯FSはサートゥルナーリア産駒のカヴァ…
◆第42回ホープフルS・G1(12月27日、中山競馬場・芝2000メートル)
朝日杯FSはサートゥルナーリア産駒のカヴァレリッツォが勝利。2週連続の2歳G1制覇を目指し、今週も吉岡厩舎から同産駒の大物候補が登場する。ジャスティンビスタ(牡、栗東・吉岡辰弥厩舎、父サートゥルナーリア)だ。デビュー戦はスタート直後にふらつくなど幼さを見せたが、直線で2着馬が馬体を併せてくるとグッとひと伸び。土壇場の勝負根性と反応の良さが目立った。吉岡調教師は「体に余裕があるなかでこれだけ走れるということは、基本的な能力が高い」とレース後に評価していた。まだまだ奥がありそうだと思い、続く京都2歳Sも本命に指名した。
2戦目は下げたポジションからのレースとなった。4コーナーで馬群がばらけて外に進路をとると、メンバー最速の上がり3ハロン35秒0で8番手から強襲。非凡な瞬発力を発揮し、初戦とはまた違った強さを見せた勝ちっぷりには驚かされた。
吉岡厩舎のスタイルで、土曜日に実質的な最終追い切りを消化。20日に栗東・CWコースでラスト1ハロン10秒8(6ハロン82秒0)の猛時計をマークした。経験を積み、切れ味にさらに磨きがかかった印象だ。好メンバーがそろった暮れの2歳中距離王決定戦。無傷3連勝での戴冠(たいかん)へ態勢は整っている。(山本 理貴)