◆ラグビーリーグワン 第2節 BL東京26-22静岡BR(21日・ヤマハスタジアム)  静岡ブルーレヴズは昨季王者・BL…

◆ラグビーリーグワン 第2節 BL東京26-22静岡BR(21日・ヤマハスタジアム)

  静岡ブルーレヴズは昨季王者・BL東京に22―26で惜敗し、開幕2連勝を逃した。一時は5―19と14点差をつけられながらも追いつき、後半22分にはSO家村健太(24)のPGで勝ち越し。しかし2分後に逆転され、終盤の猛攻もあと一歩届かなかった。次節・28日はホームで浦安を迎え撃つ。

 点差は4点。1トライで逆転だ。ゴールラインまであと5メートル。冷たい雨が降り続く中、40分経過を告げるホーンが鳴っても、レヴズはパスを回して3分近く攻め続けた。スタンドを埋めた1万1295人が声援で後押し。しかしBL東京の分厚い守備を崩せず、ノックフォワードで試合終了。選手たちは肩を落とし、「応援してくれた方々のためにも勝ちたかった」と藤井雄一郎監督(56)も悔しがった。

 レヴズに昨季2敗している王者の気迫に序盤から押し込まれた。自陣での反則が重なってペースをつかめず、前半16分には0―12と離された。それでも得意のスクラムで流れを変えた。同25分に反則を誘って敵陣に攻め込むと、同28分にSH北村瞬太郎(23)がトライ。同33分に5―19とリードされても、終了間際にWTBヴァレンス・テファレ(25)がトライを挙げて食らいつく。

 そして後半、途中出場したプロップの山下憲太(26)、稲場巧(23)らがスクラムで押し込む。同12分に追いつき、22分に勝ち越した。「強いスクラムを組むことを考えた」と山下。4点を追う37分には、敵陣ゴール前での相手ボールスクラムを押し込み、最後の猛反撃につなげた。

 それだけに悔しい黒星。「得点した直後に失点して流れを引き寄せられなかった」と家村。稲場も「最後はスクラムトライを取りたかった」と唇をかんだ。

 この無念の思いを次節に生かす。「ホーム初勝利を目指して頑張りたい」とフッカー日野剛志(35)は気持ちを切り替えた。トライを取り切る力を伸ばし、浦安戦に臨む。

(里見 祐司)