阪神・大竹耕太郎投手(30)が20日(日本時間21日)、優勝旅行先の米ハワイのアラモアナビーチで瞑想(めいそう)トレに…

 阪神・大竹耕太郎投手(30)が20日(日本時間21日)、優勝旅行先の米ハワイのアラモアナビーチで瞑想(めいそう)トレに臨んだ。これまで球場のブルペンや自宅で行ってきたが、大自然の中では初めて。目を閉じて波の音に耳を澄ましていると、いつしか“無”の状態になっていた。

 「今の瞬間に集中するというか、無になるとか、そういうのに近い。他人や環境に左右されない感覚です。人に対してイライラするとかないですね。『何で?』というのが今だったらなさそう」

 試合中のメンタルも「一緒」だという。イレギュラーがあると思えば、予期せぬ失策に動揺することはない。邪念を振り払い、極限まで神経を研ぎ澄ますと、最後は“ゾーン”に突入。「もう本当に何もないです。俯瞰(ふかん)する感じ」。

 頭がスッキリし、効果てきめんだ。来季の目標は「圧倒的な数字を出すというか、タイトルを取りたい。勝ち星で言えば15、イニングで言えば180」ときっぱり。防御率、勝率の数字もイメージできている。さらに来オフの契約更改、ハワイ旅行まで…。「そこまで考えてやっていると、現実もそっちに向かっていく感じ」になるという。キャリアハイの1年へ、大竹の脳裏には明確なビジョンが描かれている。