◆フィギュアスケート 全日本選手権 兼ミラノ・コルティナ五輪最終選考会 最終日(21日、東京・代々木第一体育館) 女子で…
◆フィギュアスケート 全日本選手権 兼ミラノ・コルティナ五輪最終選考会 最終日(21日、東京・代々木第一体育館)
女子でショートプログラム1位の坂本花織(シスメックス)はフリー154・93点、合計234・36点で優勝。1985年から8連覇した伊藤みどり以来、5人目の5連覇を達成し、26年ミラノ・コルティナ五輪代表に内定。日本女子では史上初めて、3大会連続の五輪出場を決めた。演技後は涙を浮かべ、中野園子コーチと抱き合った。以下、試合後の中野コーチの一問一答。
―坂本の最後のポーズが決まった後、大喜びだった。どんな気持ちで?
「やっぱり苦しかったので、その分喜びも大きかったです」
―言葉は交わしたか?
「『もうこれで全日本で負けることもない』って言いました」
―長く指導してきた。今日の坂本は?
「やっぱり強いです」
―点数をあえてつけるとすると?
「今日は120点だと思います。私にはできません」
―ミラノ五輪ではどのような演技を期待?
「ちょこちょこは(ミスが)色々あったので、これをもうちょっと完璧にしてほしいと思います。多分できると思います」
―坂本選手の強さとは?
「あれだけ追いつめられて、一つでもミスをしたら、若い子たちに負けてしまうという、その切羽詰まったところで自分の力を出しきれる人っていうのは、なかなかそんなにいないんじゃないかなと思います。厳しく育ててきてよかったなと思いました」
―二人三脚。練習のコントロールも感情のコントロールも中野コーチが?
「いやいや、私なんかはもう微々たるもんで。彼女は偉かったんだと思います」
―どんな道のりをたどって?
「時々ダメな時もありますますけど、小さい時からある程度は強い子だったと思います」
―今日滑り始める前は、いつも以上にプレッシャーを感じてるような様子?
「もう今日のプレッシャーは半端なかったです」
―引退を表明した後、様子が変わったりは?
「今日はいつも以上にガチガチでした。大体横にいればわかるので。かなり緊張しているけど、その緊張をプラスに変えて、たくさんの人が応援してくださっているので、上手なだけじゃなく、みんなを感動させるプログラムを滑ろうと言っていました」
―今日の「愛の賛歌」は?
「今日のは良かったんじゃないかなと思いますけれども、まだまだできると思います」
―三原舞依が最後の全日本だったがが?
「三原も本当によく頑張ったと思います、いろんな意味で。いつもスピンを抜かないと最後まで(フリーを)できなかったんですけど、今日は全部入れて頑張っていましたので良かったですし、花織のことも応援してくれていたので。ずっとライバルだったので、良かったなと思います」