Tsuyoshi Kodama 児玉剛(@tsuyoshikodama_official)のインスタグラムよりJ1に所属…
J1に所属する名古屋グランパスは21日、GK児玉剛が現役を引退することを発表した。
1987年12月28日生まれの現在37歳のベテランゴールキーパーは、2024シーズン限りで"1度目"の現役引退を発表していたが、今年2月、児玉の"電撃復帰"が発表された経緯がある。
一度は引退を決断しながらも再びピッチに戻り、そして再び引退を決断する──異例の現役復帰と2度目の引退は、名古屋のGK事情が引き起こしたドラマだった。
開幕直前の名古屋でGKチームにアクシデントが発生。新加入したGKシュミット・ダニエル、GK杉本大地がケガの影響で離脱しており、GKピサノアレックス幸冬堀尾もコンディション不良。
起用可能なGKが武田洋平のみの状況となり、窮地に陥った名古屋が白羽の矢を立てたのが、引退を表明したばかりの児玉だった。加入時には「このたび、名古屋グランパスに加入することになりました児玉剛です。自分にまだ価値を見出してくれたこのクラブに感謝し、持てる力を全て注ぎ込む覚悟です」とコメント。
チームのピンチに応える形での電撃復帰に、サポーターは驚きと共に歓迎の声を送った。
結果的に、名古屋で公式戦の出場機会はなかったものの、チームを支え続けた児玉。今回の引退発表にあたり「このたび、2025シーズンをもってプロサッカー選手を引退する決断をいたしました。これまで長い間、サッカーを通じて本当に多くの経験をさせていただきました。
喜び、苦しみ、そしてあの最高の達成感。そのすべてが今の自分を作ってくれています」とコメント。「一度引退をしてから再びピッチに戻る決断を含め、自分自身と向き合い続けた16年間だったと思います」と、プロとして歩んだキャリアを振り返った。
京都サンガF.C.の育成組織出身で、関西大学を経て、京都のトップチームでキャリアをスタートさせた児玉は、2014年に加入した愛媛FCでは、正守護神として3シーズンにわたって活躍。
2017年からはモンテディオ山形で活躍し、2019年にはFC東京へ加入。Jリーグ通算194試合に出場した。引退後については「これからは、サッカーを通じて得た経験を次のステージで活かしていきます。詳細についてはまた改めてお伝えできればと思いますが、今はただこれからの自分の人生にワクワクしています」と語り、新たな人生への一歩を踏み出す。
