◆フィギュアスケート 全日本選手権 兼ミラノ・コルティナ五輪最終選考会 最終日(21日、東京・代々木第一体育館) 女子フ…

◆フィギュアスケート 全日本選手権 兼ミラノ・コルティナ五輪最終選考会 最終日(21日、東京・代々木第一体育館)

 女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)3位の中井亜美(TOKIOインカラミ)は136.06点、合計213.56点で4位だった。坂本花織が優勝、五輪出場を決めた。

 試合後取材に応じた中井は「今までで一番緊張していた。わかるくらい緊張感じていた。重圧かかっていた。アクセル失敗したけど崩れることなくまとめられたのは成長した部分かな」と話すと「(中庭健介コーチが)ここまで来たなと言って下さったし、そう思ってるし、やってきたこと出そうと言ってくれた。答えられなかったけど、少しでもその言葉通りになったらいいな」とコメント。

 五輪については「最初は意識してなかった。こうやって全日本終えて自分の立場がわかるようになって、緊張あったけど、去年の自分より強くなって帰って来れた。今まで以上の重圧を乗り越えようとしたことは良かったし、来年につながるかなと。確率は良かったけど、どうしても緊張感、不安が重なってああいう失敗になった。緊張感の中3A跳ぶ練習も大事かなと思う」と意気込んだ。

 SPは冒頭のトリプルアクセル(3回転半)を着氷させるなど、会心の演技にガッツポーズが飛び出た。

フリーへ向けて「自分らしく滑ることが一番結果に響くのかなと思っているので、自分らしさをしっかり出していきたい。しっかり楽しんで、最高の演技ができるようにしたい」と意気込んでいた。

 シニアデビューの今季はグランプリ(GP)シリーズデビュー戦のフランス大会でV。続くスケートカナダも3位に入り、GPファイナルに進出し、日本勢最上位の2位と活躍した。初の五輪代表に大きく近づき、「夢舞台であり、一番目標にしている舞台。絶対にかなえたい夢。絶対に、逃してはいけないチャンス」と強い思いを語っていた。今大会で表彰台に乗れば、来年2月のミラノ・コルティナ五輪代表入りが確実となっていた。