◆高円宮杯U―18プレミアリーグ▼ファイナル 鹿島ユース1―1(PK3―2)神戸U―18(21日・埼玉) 高校サッカー最…
◆高円宮杯U―18プレミアリーグ▼ファイナル 鹿島ユース1―1(PK3―2)神戸U―18(21日・埼玉)
高校サッカー最高峰リーグ・プレミアリーグの東西王者による優勝決定戦が行われ、東地区王者の鹿島が西地区王者・神戸に1―1で迎えたPK戦の末に3―2で勝利し、ユース年代の3大大会全てで頂点に立った。
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鹿島の“怪童”の右足から先制点が生まれた。0―0の前半37分、FW吉田湊海(みなと)のスルーパスに抜け出したMF平島大悟が巧みなステップで対面のDFを剥がし、右足でゴール隅を射抜いて先制点を決めた。
得点力だけでなく、得点演出力があることも吉田の強みの1つ。「ゴロだと引っかかると思った」と浮き球を選択し「イメージ通りのパスが出せた」と振り返った。
ゴールは決められず「うれしい気持ちもあるし、悔しい気持ちもある」と笑顔は少なかったが、それでも背番号40はエゴに走らず、チームの勝利のために走り抜いた。
2年生の代での3冠達成となり、3年生として臨む来季はプレッシャーがかかることになるが、常に高みを見据える吉田は「本音は、トップチーム(での活躍)。アピールし続けないといけない」と意気込む。
吉田に課せられる来季のミッションは、トップチームの連覇への貢献か、ユースチームの連覇への貢献か。どちらが主戦場になっても、吉田はクラブへの献身を貫く構えだ。