<全国高校駅伝・男子>◇21日◇たけびしスタジアム京都発着(男子7区間42・195キロ)1区(10キロ)の1、2、3位が…

<全国高校駅伝・男子>◇21日◇たけびしスタジアム京都発着(男子7区間42・195キロ)

1区(10キロ)の1、2、3位が、そろって来年4月に早稲田大(早大)へ進学する。早大競走部が21日、2026年度の「入部予定者一覧」(12月21日時点)を発表。日本人歴代最高記録の28分20秒で、たすきをつないだ1位=福島・学法石川の増子陽太(3年)を筆頭に、2位=兵庫・西脇工の新妻遼己(3年)、3位=鳥取城北の本田桜二郎(3年)が名門のスポーツ科学部へ進む。

「長距離・駅伝」の入部予定者リストには、14位=千葉・八千代松陰の上杉敦史(3年)の名前も。11月の関東高校駅伝で、エース区間1区の区間賞に輝いたランナーも進学を決めている。

学法石川の増子は、日本人の歴代最速となる28分20秒で1区を制した。前回、千葉・八千代松陰の鈴木琉胤(早大1年)がマークした28分43秒を、一気に塗り替えた。

24年のU20アジア選手権3000メートルで金メダルを獲得。5000メートルは13分27秒26のタイムを持ち、この日は同じく13分台のランナー19人がひしめいた中で先頭集団を引っ張った。

中間地点5キロのタイムは14分21秒を計測し、前回の日本人最高を超えるハイペースに。7キロ以降もペースは落ちず、ラスト1キロはギアをさらに上げて、西脇工の新妻を振り切った。

その新妻は、来年のU20世界クロカン日本代表。今年のインターハイと国民スポーツ大会の少年Aともに5000メートルを制している。

3位の本田は昨年、現早大・鈴木に次ぐ1区2位で話題になった注目株。U20日本選手権の3000メートルと5000メートルの2冠をつかんでいる。

この有望な上位3傑が全員、早大へ。今春も、鈴木ら高校トップクラスの選手がスーパールーキーとして入部しており、近い将来、箱根駅伝で黄金時代を再現する期待が膨らんでいる。

早大は、前回の都大路を沸かせた鈴木が今年、日本学生個人選手権の男子5000メートル決勝でいきなり2位。長野・佐久長聖出身の佐々木哲(1年)は学生個人選手権の3000メートル障害を大会新記録で制覇した。日本選手権でも3位に食い込んでいる。

山口竣平(2年)は箱根駅伝3区で6人抜きを達成し、区間3位。同校としては竹沢健介の記録を抜く新記録を樹立するなど、世代トップ勢が集まっている。