中川颯がオーストラリアのウインター・リーグで武者修行 武者修行中の変則右腕がピンチで“時間”を操った。オーストラリアのウ…
中川颯がオーストラリアのウインター・リーグで武者修行
武者修行中の変則右腕がピンチで“時間”を操った。オーストラリアのウインター・リーグに参加しているDeNAの中川颯投手は19日、パース・ヒート戦に救援登板。得点圏に走者を置いた場面で打者を空振り三振に仕留めた球が「いやぁ良いわぁ……高めのストレート」と話題を集めている。
中川はブリスベン・バンディッツの一員として11月からプレー。先発での登板を直訴してオーストラリアに乗り込んだが結果を残せず、途中からリリーフ起用が続いていた。この試合は11点リードの7回に2番手で登板。無死一、二塁のピンチを招いたが、2死を取った後、最後の打者に投じた球は、高めに浮き上がる“軌道”を描き、空振り三振に打ち取った。
アンダースローからの緩やかな速度の球に狙いを絞った打者だったが、バットに当てることはできなかった。中川が投じた“遅球”にファンも騒然。「来季の活躍が楽しみ」「よかですたい」「何か掴んで帰ってきてくれたら大きな力になるね」「マジで完璧な投球」「アンダースローはやっぱりリリーフだろって思っちゃう」と、SNSにコメントを寄せていた。
中川は2020年ドラフト4位でオリックスに入団。3年間在籍したが、1軍登板は2021年の1試合のみで2023年オフに戦力外通告を受けた。2024年からはDeNAでプレー。移籍1年目は29試合に登板(先発は6試合)し3勝0敗1セーブ、5ホールド、防御率4.42。今季はリリーフとしてブルペンを支え、27試合の登板で防御率1.93と安定した投球を披露した。
10月30日に行われた契約更改交渉後の会見では「豪州では先発希望を出して受け入れてくれたので、先発で長いイニングを投げる中で、火消しの場面、回跨ぎなどいろいろな場面を想定しながら、自分のパフォーマンスを出していくところにフォーカスしてやっていきたいと思います」と、武者修行での成長に意欲を示していた。(Full-Count編集部)